35Q46第35回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ認知症の理解

認知症ケアパスに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3.認知症(dementia)の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れをまとめたものである。

この問題のポイント

認知症ケアパスは、認知症の人や家族が、症状や生活状況の変化に応じて「いつ、どこで、どのような医療・介護・生活支援を利用できるか」を理解するために、地域の支援の流れをまとめたものです。

個人ごとのケアプランや、介護保険サービスそのものとは区別します。

解説

認知症ケアパスは、「認知症の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れ」を地域ごとに整理したものです。認知症が疑われる段階、診断後の生活、症状の進行、介護負担の増加などに応じて、かかりつけ医、認知症疾患医療センター、地域包括支援センター、認知症初期集中支援チーム、認知症カフェ、居宅サービス、入所サービスなどが、どのように関わるかを示します。

認知症ケアパスによって、本人と家族は、地域で利用できる相談先やサービスを早い段階から知ることができます。将来への見通しを持ち、本人の希望に沿って準備するためにも役立ちます。

作成する単位は市町村です。地域によって利用できる医療機関、介護サービス、住民活動などが異なるため、市町村が地域の関係者と連携し、その地域の実情に合った内容をまとめます。

認知症ケアパスは、介護保険の「地域密着型サービス」の一種ではありません。また、一人の利用者について介護支援専門員が作成する居宅サービス計画とは異なります。個別の支援では、認知症ケアパスを参考にしながらも、本人の意思、生活歴、家族関係、心身状態に合わせて具体的な計画をつくります。

ひっかけポイント
「ケアパス」は地域全体の支援の道筋、「ケアプラン」は個々の利用者の目標とサービス内容を定める個別計画です。

介護実践でのポイント
ケアパスに載っているサービスへ機械的につなぐのではなく、本人がどのように暮らしたいかを確認し、必要な情報をわかりやすく提供します。

選択肢の確認

1.都道府県ごとに作られるものである。
適切ではありません。
認知症ケアパスは、地域の医療・介護・生活支援資源を反映させて、市町村ごとに作成されます。

2.介護保険制度の地域密着型サービスの 1 つである。
適切ではありません。
認知症ケアパスはサービスの種類ではなく、認知症の状態に応じた地域の支援の流れをまとめた情報・仕組みです。

3.認知症(dementia)の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れをまとめたものである。
正答。最も適切です。
認知症の進行や生活状況に応じて、相談、医療、介護、地域支援などをどのように利用できるかを、地域ごとに整理したものです。

4.レスパイトケアとも呼ばれるものである。
適切ではありません。
レスパイトケアは、家族介護者が休息をとれるように、一時的に介護を代替する支援です。認知症ケアパスとは目的も内容も異なります。

5.介護支援専門員(ケアマネジャー)が中心になって作成する。
適切ではありません。
個別のケアプランは介護支援専門員が中心となって作成しますが、認知症ケアパスは市町村が地域の医療・介護関係者などと連携して作成します。

覚えるポイント

認知症ケアパスは、認知症の状態に応じた地域のサービス提供の流れです。

市町村ごとに、地域の相談先、医療、介護、生活支援を整理します。

ケアパスは地域の道筋、ケアプランは本人ごとの個別計画です。

本人と家族が早期から情報を得て、希望する生活を考えるために活用します。

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