35Q23第35回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみこころとからだのしくみ

褥瘡{じょくそう}の好発部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 4

正答

4.仙骨部

この問題のポイント

褥瘡は、同じ部位に圧迫やずれが長時間加わり、皮膚とその下の組織への血流が低下することで生じます。

好発部位を判断するときは、姿勢ごとに「骨が突出していて、寝具や座面に圧迫されやすい場所」を考えます。

解説

仰臥位では、後頭部、肩甲部、肘、仙骨部、踵部などに圧が集中しやすくなります。特に仙骨部は骨が突出し、仰向けで長時間過ごす人では圧迫されやすいため、褥瘡の代表的な好発部位です。

側臥位では耳介、肩、肋骨部、大転子部、膝、外果など、座位では仙骨部や坐骨部などに注意します。圧迫だけでなく、ベッド上で身体がずり下がるときのずれ、摩擦、皮膚の湿潤、低栄養、循環不良なども褥瘡発生に関係します。

予防では、定期的な体位変換、圧を分散する寝具やクッションの活用、ずれを減らす姿勢調整、皮膚の観察と清潔保持、栄養・水分状態の確認を組み合わせます。本人の睡眠や安楽にも配慮し、画一的な方法にしないことが大切です。

ひっかけポイント
「皮膚がある場所」ではなく、「骨突出部に圧が集中する場所」を選びます。姿勢が変われば、注意すべき部位も変わります。

介護実践でのポイント
発赤を見つけたら、その部位の圧を除き、色が消えるか、熱感、硬さ、痛み、皮膚損傷がないかを確認して報告します。発赤部を強くマッサージしてはいけません。

選択肢の確認

1.側頭部
適切ではありません。
頭部では後頭部や、側臥位で圧迫される耳介などに注意します。側頭部は、一般的な褥瘡の代表的好発部位ではありません。

2.頸部{けいぶ}
適切ではありません。
頸部は仙骨部や踵部のような代表的な骨突出部ではなく、通常の体位で褥瘡が生じやすい部位とはいえません。医療機器による局所圧迫がある場合は別に観察が必要です。

3.腹部
適切ではありません。
腹部は軟部組織が多く、通常の仰臥位や座位で骨突出部として圧が集中する場所ではありません。褥瘡の代表的好発部位ではありません。

4.仙骨部
正答。最も適切です。
仙骨部は仰臥位やずり下がった座位で圧力とずれが加わりやすく、褥瘡が生じやすい代表的な部位です。

5.足趾部{そくしぶ}
適切ではありません。
きつい靴や装具などによる圧迫で皮膚障害が起こる可能性はありますが、褥瘡の代表的好発部位としては、踵部や外果などの骨突出部が重要です。

覚えるポイント

褥瘡は、圧迫とずれによる局所の血流低下で生じます。

仰臥位では、仙骨部、踵部、後頭部などに注意します。

側臥位では、大転子部、外果、耳介など、座位では坐骨部や仙骨部に注意します。

予防は、除圧、体位変換、姿勢調整、皮膚観察、栄養・水分管理を組み合わせます。

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