34Q56第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護生活支援技術

心地よい睡眠環境を整備するためのベッドメイキングに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.しわを作らないために、シーツの角を対角線の方向に伸ばして整える。

この問題のポイント

ベッドメイキングでは、清潔さだけでなく、利用者の安楽、安全、感染予防に配慮します。敷きシーツはしわなく整える一方、掛け物の足元には圧迫を避けるためのゆとりを作るという違いを理解することが重要です。

解説

敷きシーツにしわがあると、皮膚への摩擦や圧迫が生じ、不快感や皮膚トラブルの原因になります。シーツの角を対角線方向に引くと、縦方向と横方向のしわを効率よく伸ばして均等に張ることができます。

使用済みのシーツを外すときは、汚染を周囲に広げないよう、汚れた面を内側に包み込むようにまとめます。振り回したり床に置いたりせず、決められた回収袋などへ入れます。

袋状の枕カバーで余った布を内側へ折り込む場合、その折り込み部分は下側にして、利用者の頭や頸部に当たらないようにします。また、掛け毛布や掛けシーツは足元を強く張らず、足趾の動きや足関節の自然な位置を妨げないようにゆるみを作ります。

ベッドメイキングのため一時的に動かした利用者の物品は、介護福祉職の判断だけで別の場所へ移してはいけません。原則として元の位置へ戻し、変更が必要な場合は利用者に確認して、使い慣れた配置や手の届きやすさに配慮します。

ひっかけポイント

「しわをなくす」と「ゆるみをなくす」は同じではありません。敷きシーツのしわは伸ばしますが、身体に掛かる毛布や掛けシーツの足元には、圧迫を防ぐためのゆとりが必要です。

介護実践でのポイント

終了後は、寝具のしわや湿り、ベッドの高さ、キャスターの固定、ベッド柵、ナースコール、日用品の位置を確認します。物品は利用者の同意なく配置を変えず、本人の利き手や可動域に合わせて安全に手が届く位置に整えます。

選択肢の確認

1.シーツを外すときは、汚れた面を外側に丸めながら外す。

誤りです。
汚れた面を外側にすると、汚染が介護福祉職の衣服や周囲へ広がるおそれがあります。汚れた面を内側に包み込むように静かにまとめます。

2.しわを作らないために、シーツの角を対角線の方向に伸ばして整える。

正しいです。
シーツを対角線方向に引くと全体へ均等に力が伝わり、しわを伸ばしやすくなります。皮膚への摩擦や圧迫を減らし、安楽な寝床を整えることにつながります。

3.袋状の枕カバーの端を入れ込んで使用するときは、布の折り込み側が上になるように置く。

誤りです。
布の折り込み部分が利用者の頭や頸部に当たらないよう、折り込み側を下にして置きます。

4.掛け毛布はゆるみを作らずにシーツの足元に押し込む。

誤りです。
掛け毛布を強く張ると足部を圧迫し、足趾の動きや足関節の自然な位置を妨げます。利用者の体格や状態に合わせ、足元に適度なゆるみを作ります。

5.動かしたベッド上の利用者の物品は、使いやすいように位置を変えておく。

誤りです。
介護福祉職の判断だけで配置を変えず、原則として元の位置へ戻します。位置を変える必要があるときは利用者に確認し、本人にとって使いやすく安全な配置を一緒に決めます。

覚えるポイント

  • 使用済みシーツは、汚れた面を内側にして静かにまとめる。
  • 敷きシーツは対角線方向に引いて、しわなく整える。
  • 枕カバーの折り込み部分は下側にする。
  • 掛け物の足元には、足部を圧迫しないゆとりを作る。
  • 動かした物品は勝手に再配置せず、原則として元に戻す。
  • 最後にベッド周囲、ナースコール、ベッド柵などの安全を確認する。

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