34Q55|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、ズボンの裾上げの縫い目が表から目立たない手縫いの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.まつり縫い
この問題のポイント
縫い方は、仕上げる場所と目的に応じて選びます。ズボンやスカートの裾を、表側に縫い目が目立たないように始末するときは「まつり縫い」を用います。
解説
まつり縫いは、折り上げた裾の縫い代と衣類本体を縫い留める方法です。衣類本体の布は織り糸をわずかにすくう程度にするため、表側に出る針目を小さく抑えることができます。この特徴から、ズボンやスカートの裾上げに適しています。
なみ縫い、半返し縫い、本返し縫いはいずれも布を直線状に縫い合わせる方法ですが、針目が表側に現れやすくなります。コの字縫いは、布端を折り込んだ返し口や二つの折り山を閉じるときなどに用いる方法で、ズボンの折り上げた裾を衣類本体へ留める基本的な方法としては、まつり縫いが適切です。
きれいに仕上げるには、衣類と同色または近い色の糸を選び、表布を深くすくいすぎないことが大切です。また、糸を強く引きすぎると裾がつれたり、表側にへこみが生じたりするため、適度なゆとりを保ちます。
ひっかけポイント
コの字縫いも縫い目を隠しやすい方法ですが、主に返し口など、向かい合う二つの折り山を閉じるときに用います。「ズボンの裾上げ」という用途から、まつり縫いを選びます。
介護実践でのポイント
衣類の補修は、利用者の身だしなみや尊厳を支える生活支援です。裾上げを行うときは本人の希望する丈を確認し、歩行時に裾を踏んで転倒しない長さに整えます。伸縮性や厚みなど、生地の性質に合った糸と縫い方を選びます。
選択肢の確認
1.なみ縫い
誤りです。
布の表裏へ等間隔に針を出し入れする基本的な縫い方で、表側にも針目が現れます。ズボンの裾を目立たないように仕上げる方法ではありません。
2.半返し縫い
誤りです。
一針進んで半針分戻りながら縫う方法で、なみ縫いより丈夫に縫い合わせられますが、表側に針目が現れます。
3.本返し縫い
誤りです。
一針進むごとに前の針穴まで戻って縫う丈夫な方法です。縫い目は連続して表れ、目立たない裾上げには適しません。
4.コの字縫い(コの字とじ)
誤りです。
二つの折り山を交互にすくい、返し口や縫い目の開きを閉じるときなどに用います。ズボンの折り上げた裾を衣類本体に目立たないように留める基本的な方法は、まつり縫いです。
5.まつり縫い
正しいです。
折り上げた裾と衣類本体を縫い留める方法で、表布を少量だけすくうため、表側から縫い目が目立ちにくくなります。ズボンやスカートの裾上げに適しています。
覚えるポイント
- まつり縫いは、ズボンやスカートの裾上げに用いる。
- 表布は織り糸をわずかにすくい、針目を目立たなくする。
- 糸を強く引きすぎると、布がつれたり表側に響いたりする。
- なみ縫いは基本的な直線縫いである。
- 半返し縫いと本返し縫いは、布を丈夫に縫い合わせる方法である。
- コの字縫いは、返し口など二つの折り山を閉じるときに用いる。