32PM114第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床応用・症例治療運動器疾患腰部・股関節障害

次の文で示す症例で最も考えられる疾患はどれか。 「69歳の女性。散歩を日課としているが、しばらく歩くと下肢に痛みやしびれが生じ、少し休むと再び歩行可能となる。また、手押し車を使用すると症状の出現はない。ケンプテスト陽性、両足背動脈拍動の触知は良好。」

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、歩行で下肢症状が出現し、休むと改善する間欠性跛行の原因を見分けます。

手押し車で前かがみになると症状が出にくい点は、腰部脊柱管狭窄症の重要な手がかりです。

解説

腰部脊柱管狭窄症では、脊柱管が狭くなり、馬尾や神経根が圧迫されます。歩行により下肢痛やしびれが出現し、休むと改善する神経性間欠性跛行がみられます。

前屈位では脊柱管が広がりやすく、症状が軽減します。そのため、手押し車を使用すると症状が出にくいことがあります。

両足背動脈拍動が良好であるため、閉塞性動脈硬化症による血管性跛行よりも、神経性跛行を考えます。ケンプテスト陽性も腰椎由来の症状を支持します。

ひっかけポイント
間欠性跛行には神経性と血管性があります。前かがみで楽になるなら腰部脊柱管狭窄症、足背動脈拍動低下があれば血管性を考えます。

選択肢の確認

1.腰部脊柱管狭窄症
正しい。
歩行で下肢痛やしびれが出て、休むと改善し、前屈姿勢で症状が出にくいことから腰部脊柱管狭窄症が最も考えられます。

2.糖尿病性ニューロパチー
誤り。
糖尿病性ニューロパチーでは足先から左右対称性のしびれや感覚障害がみられやすいです。前屈で改善する間欠性跛行とは合いにくいです。

3.腰椎椎間板ヘルニア
誤り。
腰椎椎間板ヘルニアでも下肢痛やしびれは生じますが、今回のような高齢者の神経性間欠性跛行、手押し車での軽減は腰部脊柱管狭窄症を強く示します。

4.閉塞性動脈硬化症
誤り。
閉塞性動脈硬化症でも歩行時痛は起こりますが、足背動脈拍動が良好で、前屈姿勢で症状が出にくい点から腰部脊柱管狭窄症が適切です。

覚えるポイント

  • 腰部脊柱管狭窄症では神経性間欠性跛行がみられます。
  • 前屈位や手押し車で症状が軽くなることがあります。
  • 閉塞性動脈硬化症では足背動脈拍動の低下を確認します。

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