32PM145第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床応用・症例治療運動器疾患腰部・股関節障害

次の文で示す症例について、問題145、問題146の問いに答えよ。 「46歳の女性。右股関節痛がある。臼蓋形成不全による変形性股関節症と診断され、股関節外転筋の筋力低下がある。」 患者が呈する異常歩行はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、股関節外転筋の筋力低下でみられるトレンデレンブルグ歩行を確認します。

中殿筋などの股関節外転筋は、片脚立位時に骨盤を水平に保つ働きがあります。

解説

右股関節外転筋が低下すると、右脚で体重を支える右立脚期に、反対側である左側の骨盤が下がります。これをトレンデレンブルグ徴候といいます。

股関節外転筋は、歩行中に骨盤を安定させる重要な筋です。変形性股関節症では疼痛や筋力低下により、跛行や骨盤の傾きがみられます。

歩隔が広い歩行は失調性歩行などでみられます。膝を高く上げる歩行は鶏歩で、下垂足などが関係します。下肢を弧を描くように回す歩行は分回し歩行で、片麻痺でみられます。

ひっかけポイント
右中殿筋が弱いと、右立脚期に左骨盤が下がります。弱い側と下がる側が反対になる点に注意します。

選択肢の確認

1.歩隔が広い。
誤り。
歩隔が広い歩行は小脳失調などでみられることがあります。股関節外転筋低下による代表的な異常歩行ではありません。

2.膝を高く上げる。
誤り。
膝を高く上げる歩行は鶏歩で、下垂足などによりつま先が引っかからないようにする歩行です。股関節外転筋低下の所見ではありません。

3.右下肢を弧を描くように回す。
誤り。
下肢を弧を描くように回す歩行は分回し歩行で、片麻痺などでみられます。変形性股関節症による外転筋低下の代表ではありません。

4.右立脚期に左側の骨盤が下がる。
正しい。
右股関節外転筋が低下すると、右立脚期に反対側である左側の骨盤が下がります。トレンデレンブルグ歩行として重要です。

覚えるポイント

  • 股関節外転筋は片脚立位で骨盤を水平に保ちます。
  • 右外転筋低下では右立脚期に左骨盤が下がります。
  • トレンデレンブルグ歩行は股関節外転筋低下でみられます。

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