40AM75|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
基礎栄養学第40回午前・問68〜81
アミノ酸代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
アミノ酸の分解される臓器や、アンモニアの処理(尿素合成)の場所を正しく理解しているかが、誤りを選ぶ形で問われています。
解説
全身のアミノ酸分解で生じたアンモニアの多くは、肝臓の尿素回路で尿素に変換され、腎臓から排泄されます。尿素を合成する臓器は肝臓です。一方、腎臓ではグルタミンから生じたアンモニア(NH3)が水素イオンを受け取り、主にアンモニウムイオン(NH4+)として尿中へ排泄されます。
分岐鎖アミノ酸(バリンなど)は主に骨格筋で分解され、そこで生じたアラニンは肝臓に運ばれて糖新生に使われます(グルコース─アラニン回路)。
誤りを選ぶ問題です。尿素を作る場所を取り違えた選択肢が正答です。
選択肢の確認
1.フェニルアラニンは、主に肝臓で分解される。
記述としては正しい。芳香族アミノ酸は主に肝臓で代謝されます。
2.バリンは、主に骨格筋で分解される。
記述としては正しい。分岐鎖アミノ酸は主に骨格筋で分解されます。
3.骨格筋から放出されるアラニンは、肝臓で糖新生に利用される。
記述としては正しい。グルコース─アラニン回路の働きです。
4.グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用される。
記述としては正しい。グルタミン酸やグルタミンは小腸のエネルギー源になります。
5.グルタミンから生じたアンモニアは、腎臓で尿素に変換される。
正答。記述としては誤り。アンモニアを尿素に変えるのは肝臓の尿素回路です。腎臓でグルタミンから生じたアンモニアは、主にNH4+として尿中へ排泄され、酸の排泄にも役立ちます。
覚えるポイント
- 尿素合成は肝臓の尿素回路で行われる。
- 分岐鎖アミノ酸は主に骨格筋で分解。
- グルコース─アラニン回路で筋のアラニンが肝の糖新生に使われる。