38AM93|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
応用栄養学第38回午前・問82〜97
更年期の女性の生理的変化に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
更年期の女性で、エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって起こる生理的変化を問う問題です。
解説
更年期には卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌が大きく減少します。エストロゲンには、骨吸収を抑える、血中脂質を良好に保つ(LDLを下げHDLを保つ)、インスリン感受性を保つなどの働きがあります。
エストロゲンが減ると、これらの保護的な作用が弱まります。その結果、HDLコレステロール(善玉)は低下し、LDLコレステロール(悪玉)は上昇しやすくなります。
選択肢の確認
1.インスリン感受性は、上昇する。
誤り。エストロゲン低下によりインスリン感受性はむしろ低下しやすく、血糖が上がりやすくなります。
2.プロゲステロンの分泌量は、増加する。
誤り。排卵がなくなるため、黄体から分泌されるプロゲステロンは減少します。
3.骨吸収は、抑制される。
誤り。エストロゲンの骨吸収を抑える作用が弱まるため、骨吸収は促進され骨粗鬆症が起こりやすくなります。
4.血中LDL コレステロール値は、低下する。
誤り。エストロゲン低下によりLDLコレステロールは上昇します。
5.血中HDL コレステロール値は、低下する。
正しい。エストロゲンの減少により、HDL(善玉)コレステロールは低下します。
覚えるポイント
- 更年期はエストロゲン減少が生理的変化の中心
- HDLコレステロールは低下、LDLコレステロールは上昇
- 骨吸収が促進され骨粗鬆症のリスクが高まる