38AM75第38回 管理栄養士国家試験 過去問

基礎栄養学第38回午前・問68〜81

吸収窒素量を求めることとした。摂取窒素量10.0 g/日、糞便中窒素量2.4 g/日、尿中窒素量1.0 g/日、無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量0.4 g/日、無たんぱく質食摂取時の尿中窒素量0.2 g/日。この場合の吸収窒素量(g/日)として、最も適当なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

摂取・糞便・尿中の窒素量から「吸収窒素量」を計算する問題です。真の消化吸収率に関わる無たんぱく質食の値をどう扱うかがポイントです。

解説

吸収窒素量は、摂取した窒素のうち体内に吸収された分で、次の式で求めます。
吸収窒素量 = 摂取窒素量 − 糞便中窒素量

ただし、糞便中窒素には食べ物由来だけでなく、腸壁の脱落細胞や消化液などに由来する内因性の窒素が含まれます。この内因性分が、無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量にあたります。

真の吸収量を求めるには、糞便中窒素から内因性分(無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量)を差し引きます。

代入すると、
吸収窒素量 = 摂取窒素量 −(糞便中窒素量 − 無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量)
= 10.0 −(2.4 − 0.4)
= 10.0 − 2.0
= 8.0(g/日)

なお、尿中窒素量は吸収後の代謝・排泄に関わる値で、吸収窒素量の計算には使いません。

選択肢の確認

1.6.0
誤り。10.0−2.4−1.0−0.4−0.2など不要な値まで引くと導かれる誤答。尿中窒素は吸収量計算には使わない。

2.7.2
誤り。10.0-(2.4-0.4)-(1.0-0.2)=7.2は、吸収後の尿中損失まで差し引いた窒素出納に相当する計算です。吸収窒素量には尿中窒素量を使いません。

3.8.0
最も適当。10.0−(2.4−0.4)=8.0(g/日)。

4.8.8
誤り。吸収窒素量は糞便中の外因性窒素量を摂取量から差し引いて求めるため、8.8にはなりません。尿中窒素量やその内因性分を足し引きするのは、この計算では不要です。

5.9.2
誤り。10.0-(1.0-0.2)=9.2は、尿中窒素量だけを補正して差し引いた値です。吸収の評価では、尿ではなく糞便中窒素量を内因性分0.4gで補正します。

覚えるポイント

  • 吸収窒素量=摂取窒素量−(糞便中窒素量−無たんぱく質食時の糞便中窒素量)
  • 内因性(無たんぱく質食時の糞便中窒素)を差し引くのが真の吸収量
  • 尿中窒素は吸収窒素量の計算には使わない

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