38AM77|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
基礎栄養学第38回午前・問68〜81
ビタミンB 群に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
ビタミンB群それぞれの補酵素としての働きや代謝上の役割を正しく理解できているかが問われています。
解説
ビタミンB群は、エネルギー代謝やアミノ酸代謝、核酸合成などで補酵素として働く水溶性ビタミンの仲間です。
葉酸は、DNAを構成する核酸(プリン塩基やピリミジン塩基)の合成に必要な補酵素として働きます。細胞分裂がさかんな組織で特に重要で、妊娠初期の胎児の神経管閉鎖障害の予防にも欠かせません。
それぞれのビタミンが「どの酵素の補酵素か」を取り違えさせるひっかけが定番です。B1はチアミン、B2がフラビン酵素と整理しましょう。
選択肢の確認
1.ビタミンB1 は、フラビン酵素の補酵素として働く。
誤り。フラビン酵素(FAD・FMN)の補酵素として働くのはビタミンB2です。ビタミンB1(チアミン)は、糖代謝の脱炭酸反応などに関わる補酵素(TPP)として働きます。
2.ビタミンB6 は、たんぱく質摂取量の増加に伴い必要量が減少する。
誤り。ビタミンB6はアミノ酸代謝の補酵素として働くため、たんぱく質摂取量が増えるほど必要量は増加します。
3.ビタミンB12 は、内因子と結合すると吸収が抑制される。
誤り。ビタミンB12は胃から分泌される内因子と結合することで、回腸で吸収されます。結合は吸収に必要であり、抑制されるわけではありません。
4.葉酸は、DNA の合成に必要である。
正しい。葉酸は核酸合成の補酵素として働き、DNA合成に必要です。
5.パントテン酸は、生体内でトリプトファンから合成される。
誤り。トリプトファンから生体内で一部合成されるのはナイアシンです。パントテン酸はコエンザイムA(CoA)の構成成分です。
覚えるポイント
- 葉酸は核酸(DNA)合成に必須、神経管閉鎖障害予防にも重要
- フラビン酵素の補酵素はビタミンB2
- ビタミンB6の必要量はたんぱく質摂取量とともに増える