38AM72|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
基礎栄養学第38回午前・問68〜81
脂質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
食後と空腹時における脂質代謝の変化(リポたんぱく質・リパーゼ・遊離脂肪酸・ケトン体)について、正しい記述を選ぶ問題です。
解説
食後(同化)と空腹時(異化)で脂質代謝がどう切り替わるかを整理します。
食後は、食事由来の脂肪を運ぶカイロミクロンや、肝臓で作られたVLDLが血中で増えます。
血管内皮のリポたんぱく質リパーゼ(LPL)はインスリンで活性化し、カイロミクロンやVLDL中の中性脂肪を分解して、脂肪組織への脂肪の取り込みを進めます。
一方、脂肪細胞のホルモン感受性リパーゼ(HSL)は空腹時に活性化し、蓄えた脂肪を分解して血中に遊離脂肪酸を放出します。インスリンはこれを抑えるので、食後は活性が下がります。
空腹時は血中遊離脂肪酸が増え、肝臓ではその脂肪酸からケトン体合成が促進されます。
選択肢の確認
1.食後は、血中VLDL 濃度が低下する。
誤り。食後は肝臓での合成が高まり、VLDL濃度はむしろ上昇する。
2.食後は、リポたんぱく質リパーゼが活性化する。
最も適当。食後はインスリンによりリポたんぱく質リパーゼ(LPL)が活性化する。
3.食後は、ホルモン感受性リパーゼが活性化する。
誤り。ホルモン感受性リパーゼは空腹時に活性化する。食後はインスリンにより抑制される。
4.空腹時は、血中遊離脂肪酸濃度が低下する。
誤り。空腹時は脂肪分解が進み、血中遊離脂肪酸濃度は上昇する。
5.空腹時は、肝臓でケトン体合成が抑制される。
誤り。空腹時は肝臓でのケトン体合成が促進される。
覚えるポイント
- リポたんぱく質リパーゼ(LPL)=食後にインスリンで活性化、血中中性脂肪を分解
- ホルモン感受性リパーゼ(HSL)=空腹時に活性化、脂肪を分解し遊離脂肪酸を放出
- 空腹時は遊離脂肪酸上昇・ケトン体合成促進