78PM78第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影機器学X線撮影機器X線装置システム

X 線透視撮影装置で正しいのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2.パルス照射によって被ばくを低減できる。
4.X線管装置とX線受像器が連動して移動する。

この問題のポイント

X線透視撮影装置の構造と、被ばく低減の方法を問う問題です。

X線透視では、リアルタイムに体内の動きを観察するため、連続的または断続的にX線を照射します。
このとき重要なのは、できるだけ少ない線量で必要な画像情報を得ることです。

正しい内容は次の2つです。

  • パルス照射によって被ばくを低減できる
  • X線管装置とX線受像器が連動して移動する構造がある

したがって、正答は 2と4 です。

解説

X線透視では、連続透視よりもパルス透視を用いることで、X線が出ている時間を短くできます。
X線を常に出し続けるのではなく、短いパルス状に照射することで、患者被ばくを低減できます。

また、透視撮影装置では、X線管装置とX線受像器が向かい合うように配置されます。
Cアーム装置や透視台では、観察方向を変えてもX線管と受像器の位置関係が保たれるように、両者が連動して移動します。

一方、I.I.〈イメージインテンシファイア〉は、構造上、画像歪を生じやすい装置です。
FPD〈フラットパネルディテクタ〉はI.I.に比べて画像歪が少ない特徴があります。

また、イメージングプレートはCRで用いられるもので、リアルタイム透視には適していません。
FPDでは、X線を検出するために直接変換方式または間接変換方式の変換層を用います。

選択肢の確認

1.I.I.の方がFPDより画像歪が小さい。
誤りです。
I.I.では、入力面や電子レンズ系の影響により、糸巻き歪やS字歪などの画像歪が生じやすくなります。
FPDは平面検出器であり、I.I.より画像歪が少ないのが特徴です。

2.パルス照射によって被ばくを低減できる。
正しいです。
パルス透視では、X線を連続的に照射するのではなく、短い時間だけ断続的に照射します。
照射時間を減らせるため、患者被ばく低減に有効です。

3.イメージングプレートを用いた方式がある。
誤りです。
イメージングプレートはCR装置で用いられる記録媒体です。
CRでは撮影後に読み取りを行うため、リアルタイム透視には適していません。
X線透視撮影装置では、I.I.やFPDなどが用いられます。

4.X線管装置とX線受像器が連動して移動する。
正しいです。
透視撮影装置では、X線管装置と受像器が対向関係を保ちながら移動します。
Cアーム装置などでは、観察方向を変えてもX線管と受像器が連動して動きます。

5.FPD方式ではX線を検出する変換層を用いない。
誤りです。
FPDではX線を電気信号に変換するための変換層を用います。
直接変換方式ではアモルファスセレンなど、間接変換方式ではシンチレータなどを使用します。
したがって「変換層を用いない」は誤りです。

覚えるポイント

X線透視撮影装置は、次のように整理します。

  • パルス透視:被ばく低減に有効
  • I.I.:画像歪が生じやすい
  • FPD:画像歪が少ない
  • FPD:X線検出のための変換層を用いる
  • CRのイメージングプレート:リアルタイム透視には不向き
  • X線管と受像器:連動して移動する構造がある

この問題は2つ選ぶ問題です。
正しい選択肢は、
2.パルス照射によって被ばくを低減できる。
4.X線管装置とX線受像器が連動して移動する。
です。

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