77PM78|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線透視撮影装置で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
X 線透視撮影装置では、X 線管の位置によって術者被ばくが変わります。
一般に、アンダーテーブル X 線管形は、オーバーテーブル X 線管形に比べて術者の散乱線被ばくが少なくなります。
解説
透視撮影では、患者に X 線を照射すると、患者体内で散乱線が発生します。術者被ばくの主な原因は、この患者からの散乱線です。
アンダーテーブル X 線管形では、X 線管が寝台の下にあり、X 線は下から上へ照射されます。術者は患者の横に立つことが多く、一次 X 線入射側が寝台下側となるため、術者の散乱線被ばくを比較的低くできます。
一方、オーバーテーブル X 線管形では、X 線管が患者の上方にあり、X 線は上から下へ照射されます。術者が X 線管側、つまり散乱線が多い側に近づきやすく、被ばくが増えやすくなります。
そのため、術者防護の面ではアンダーテーブル X 線管形が有利です。
医療安全のポイント
透視では、患者からの散乱線が術者被ばくの主な原因です。
X 線管側に近づくほど散乱線被ばくは増えやすくなります。
選択肢の確認
1.誤り。
近接式では術者が患者や装置の近くで操作するため、散乱線被ばくを受けます。鉛エプロン、甲状腺防護具、防護眼鏡、防護衝立などによる X 線防護が必要です。
2.誤り。
近接式では術者が患者の近くで直接観察・介助しながら体位変換や整位を行えるため、遠隔式に比べて正確な整位変換を行いやすい場合があります。選択肢の記述は逆です。
3.誤り。
透視積算タイマは、透視時間が長くなりすぎないように警告するための機能です。連続して 15 分まで警告なしで使用できるという記述は不適切です。長時間透視では、患者被ばくと術者被ばくの両方に注意します。
4.正しい。
アンダーテーブル X 線管形では、X 線管が寝台下にあるため、オーバーテーブル X 線管形に比べて術者の散乱線被ばくを少なくしやすいです。
5.誤り。
患者の体位変換のしやすさは装置構造や検査内容に左右されますが、オーバーテーブル X 線管形がアンダーテーブル X 線管形に比べて一律に体位変換困難とはいえません。この選択肢は正答として不適切です。
覚えるポイント
- 透視での術者被ばくは、主に患者からの散乱線によります。
- アンダーテーブル X 線管形は、術者被ばくを少なくしやすいです。
- オーバーテーブル X 線管形は、術者が X 線管側に近づくと被ばくが増えやすくなります。
- 近接式でも X 線防護は必須です。
- 透視時間はできるだけ短くし、防護具と距離を活用します。