78PM79第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影機器学X線撮影機器X線装置システム

歯科用X 線装置で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4.パノラマX線撮影装置は歯列弓に合わせた画像を取得できる。

この問題のポイント

歯科用X線装置の種類と特徴を問う問題です。

歯科領域では、主に次のような装置が使われます。

  • 口内法撮影用X線装置
  • パノラマX線撮影装置
  • 歯科用コーンビームCT〈CBCT〉装置

この中で、パノラマX線撮影装置は、歯列弓に沿ってX線管と受像器を移動させ、上下顎や歯列を一枚の展開画像として描出します。

したがって、正しい選択肢は
4.パノラマX線撮影装置は歯列弓に合わせた画像を取得できる。
です。

解説

パノラマX線撮影では、X線管と受像器が患者の周囲を回転しながら撮影します。
このとき、焦点域が歯列弓に沿うように設計されているため、上下の歯列や顎骨を広く観察できます。

一方、口内法撮影用X線装置は、歯や歯周組織を局所的に撮影する装置です。
一般に小型で、回転陽極管ではなく固定陽極管が用いられます。

歯科用CBCTは、円錐状のX線ビームを用いて顎顔面領域の三次元画像を取得する装置です。
視野サイズを変更できる装置があり、全身用CTよりも撮影範囲を限定しやすいため、一般に被ばくを抑えやすい特徴があります。

選択肢の確認

1.口内法撮影用X線装置は可動絞り装置がついている。
誤りです。
口内法撮影用X線装置では、照射筒や固定絞りによって照射野を制限します。
一般撮影装置のような可動絞り装置がついている、という説明は不適切です。

2.口内法撮影用X線装置のX線管は回転陽極管である。
誤りです。
口内法撮影用X線装置は小容量の装置であり、通常は固定陽極X線管が用いられます。
回転陽極管は、より大きな熱容量が必要な一般撮影装置などで用いられます。

3.歯科用コーンビームCT装置は視野サイズの変更ができない。
誤りです。
歯科用CBCTでは、検査目的に応じて視野サイズを選択できる装置があります。
小視野で必要範囲だけ撮影することで、被ばく低減にもつながります。

4.パノラマX線撮影装置は歯列弓に合わせた画像を取得できる。
正しいです。
パノラマX線撮影装置は、歯列弓に沿った焦点域を利用し、上下顎や歯列を一枚の画像として取得します。
これが本問の正答です。

5.歯科用コーンビームCT装置は全身用CT装置に比べ被ばく量が多い。
誤りです。
歯科用CBCTは顎顔面領域など限られた範囲を撮影するため、一般に全身用CTより被ばく量を抑えられることが多いです。
撮影条件や視野サイズによって線量は変わりますが、「全身用CTより多い」とするのは不適切です。

覚えるポイント

歯科用X線装置は、用途で整理します。

  • 口内法撮影:歯や歯周組織を局所的に撮影
  • 口内法撮影用X線管:固定陽極管が一般的
  • パノラマ撮影:歯列弓に沿った広い展開画像を取得
  • 歯科用CBCT:顎顔面領域の三次元画像を取得
  • 歯科用CBCT:視野サイズを選択できる装置がある

この問題では、パノラマX線撮影装置の特徴を述べた
4.パノラマX線撮影装置は歯列弓に合わせた画像を取得できる。
が正答です。

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