78AM75|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
イメージインテンシファイアで誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5.出力像変換部では入力時の約100倍に増幅された可視光に変換される。
問題のポイント
イメージインテンシファイア〈I.I.〉は、X線透視画像を明るくして観察しやすくする装置です。
基本的な流れは、
X線 → 入力蛍光面で可視光 → 光電子 → 電子加速・集束 → 出力蛍光面で可視光
です。
この過程で画像が明るくなる理由は、
- 縮小利得
- 電子加速によるフラックス利得
の両方によります。
なぜ5が誤りか
出力像変換部では、加速された電子が出力蛍光面に衝突し、可視光へ変換されます。
しかし、「入力時の約100倍に増幅された可視光に変換される」という説明は不正確です。
I.I.の明るさの増加は、出力像変換部だけで単純に約100倍となるわけではありません。
I.I.全体の輝度増倍は、入力面から出力面への像の縮小による縮小利得と、電子加速によるフラックス利得の積で決まります。
総合的な輝度増倍は数千倍程度になることがあります。
したがって、5が誤りです。
他の選択肢との区別
1.管状の容器に収納されている。
正しいです。
I.I.は真空管構造をもち、管状の容器内に入力蛍光面、光電面、電子レンズ、出力蛍光面などを備えています。
2.入射したX線は可視光に変換される。
正しいです。
入力蛍光面で入射X線が可視光に変換されます。
その後、光電面で光電子へ変換されます。
3.入力窓にはアルミニウムが用いられている。
正しいです。
入力窓には、X線を透過しやすく、機械的強度もある材料としてアルミニウムなどが用いられます。
4.X線変換部、電子パターン変換部、出力像変換部からなる。
正しいです。
I.I.は、X線を光・電子像へ変換し、電子像を加速・集束し、最後に出力像として可視光へ変換します。
5.出力像変換部では入力時の約100倍に増幅された可視光に変換される。
誤りです。
I.I.全体の輝度増倍は縮小利得とフラックス利得によるものであり、出力像変換部だけを約100倍とする説明は不適切です。
覚えるポイント
I.I.の構造は次の流れで覚えます。
- 入力蛍光面:X線を可視光へ変換
- 光電面:可視光を電子へ変換
- 電子レンズ:電子像を加速・集束
- 出力蛍光面:電子像を可視光へ変換
- 輝度増倍:縮小利得 × フラックス利得
本問では、出力像変換部だけで約100倍に増幅された可視光になるという5が誤りです。