78AM76第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影機器学X線撮影機器X線画像処理装置

FPD で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.TFTスイッチングで信号を読み取る。

問題のポイント

FPD〈flat panel detector〉は、デジタルX線撮影で用いられる平面検出器です。

FPDには大きく、

  • 直接変換方式
  • 間接変換方式

があります。

どちらの方式でも、画素ごとに蓄積された電荷をTFT〈thin film transistor:薄膜トランジスタ〉のスイッチングによって順に読み出します。

なぜ2が正しいか

FPDでは、X線入射によって各画素に電気信号が蓄積されます。

この信号は、画素ごとに配置されたTFTスイッチを制御することで読み出されます。
TFTを順次オンにし、蓄積電荷を読み出し回路へ送ることで画像データを作ります。

したがって、2.TFTスイッチングで信号を読み取る、が正しいです。

他の選択肢との区別

1.量子検出効率はCRに比べ低い。
誤りです。
一般に、FPDはCRより量子検出効率〈DQE〉が高い傾向があります。
少ない線量でも効率よく画像信号を得やすいのが特徴です。

2.TFTスイッチングで信号を読み取る。
正しいです。
FPDでは画素ごとの電荷信号をTFTスイッチで読み出します。

3.直接変換方式では輝尽性蛍光体が用いられる。
誤りです。
直接変換方式では、X線を直接電荷に変換する材料として、アモルファスセレン〈a-Se〉などが用いられます。
輝尽性蛍光体を用いるのはCRです。

4.CR方式に比べ撮影してから画像表示までの時間が長い。
誤りです。
FPDは撮影後すぐに電気信号を読み出せるため、CRより画像表示までの時間が短いのが特徴です。
CRではカセッテを読み取り装置にかける必要があります。

5.間接変換方式は直接変換方式に比べ常時温度管理が必要である。
誤りです。
温度管理が問題になりやすいのは、直接変換方式で用いられるアモルファスセレンなどです。
間接変換方式の方が常時温度管理を強く必要とする、という記述は不適切です。

覚えるポイント

FPDは方式ごとに整理します。

直接変換方式:

  • X線を直接電荷へ変換
  • 代表材料:アモルファスセレン
  • 空間分解能に有利

間接変換方式:

  • X線を蛍光体で光へ変換し、フォトダイオードで電荷へ変換
  • 代表材料:CsI、GOSなど

共通点:

  • TFTスイッチングで信号を読み出す
  • CRより画像表示が速い
  • CRよりDQEが高い傾向がある

本問では、FPDの読み出し方式を正しく述べている2が正答です。

関連問題

78AM7578AM77
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)