77PM74|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
FPD で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
この問題は 2つ選べ です。
FPD〈flat panel detector〉は、X 線画像をデジタル信号として取得する平面検出器です。
FPD では、静止画だけでなく、透視や血管撮影などで用いる動画撮影も可能です。また、X 線検出から画像信号出力までを高速に行えるため、リアルタイム表示に適しています。
解説
FPD には、主に直接変換方式と間接変換方式があります。
直接変換方式では、X 線を a-Se〈アモルファスセレン〉などで直接電荷に変換し、その電荷を TFT アレイで読み出します。
間接変換方式では、X 線を CsI などのシンチレータでいったん光に変換し、その光をフォトダイオードで電気信号に変換します。
FPD は I. I.〈image intensifier〉と比べて、画像歪みが少なく、広いダイナミックレンジをもち、デジタル画像処理との相性もよい検出器です。
また、透視では連続照射だけでなくパルス照射を用いた動画撮影が可能です。パルス透視では、照射を必要な瞬間に限定することで被ばく低減にもつながります。
さらに、X 線検出から電気信号の読み出し、画像表示までを高速に行えるため、透視や IVR などでリアルタイム性が求められる場面に使用できます。
ひっかけポイント
FPD は I. I. よりダイナミックレンジが狭いのではなく、一般に広いことが特徴です。
また、FPD の画素サイズは 10〜20 µm ほど小さくはなく、一般撮影・透視用ではより大きい値です。
選択肢の確認
1.誤り。
FPD の画素サイズは装置用途により異なりますが、一般に 10〜20 µm ではありません。一般撮影や透視用 FPD では、100〜200 µm 程度のオーダーで扱われることが多いです。
2.誤り。
FPD は I. I. に比べてダイナミックレンジが広いことが特徴です。広い線量範囲に対して画像信号を扱いやすく、デジタル画像処理にも適しています。
3.正しい。
FPD ではパルス照射による動画撮影が可能です。透視や血管撮影で用いられ、被ばく低減にも有用です。
4.正しい。
FPD は X 線検出から信号出力までを高速に行えるため、リアルタイムに画像表示できます。透視検査や IVR で重要な特性です。
5.誤り。
直接変換方式は、X 線を直接電荷に変換する方式です。間接変換方式ではシンチレータとフォトダイオードを介するため、「直接変換方式の方が構造が複雑」とは一概にいえず、この記述は不適切です。
覚えるポイント
- FPD には直接変換方式と間接変換方式があります。
- 直接変換方式は X 線を直接電荷に変換します。
- 間接変換方式は X 線を光に変換してから電気信号にします。
- FPD は I. I. に比べて歪みが少なく、ダイナミックレンジが広いです。
- FPD では、パルス照射による動画撮影とリアルタイム表示が可能です。