77AM77|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
FPD で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、**FPD〈flat panel detector〉**の特徴が問われています。
正しいのは、素子間の感度補正が必要であるという記述です。
FPD は多数の検出素子で構成されており、各素子の感度、暗電流、オフセットにはわずかなばらつきがあります。
そのため、均一な画像を得るには、オフセット補正やゲイン補正などの補正が必要です。
解説
FPD は、デジタル X 線画像を得るための平面検出器です。
従来の I. I.〈image intensifier〉と比べて、画像歪が少なく、広いダイナミックレンジを持つことが特徴です。
FPD には、大きく分けて次の 2 方式があります。
- 直接変換方式
- 間接変換方式
直接変換方式では、アモルファスセレンなどを用いて、X 線を直接電荷に変換します。
間接変換方式では、CsI や GOS などのシンチレータで X 線を光に変換し、その光をフォトダイオードで電気信号に変換します。
FPD では画素ごとに検出素子が並んでいます。
各素子の感度や暗電流には個体差があるため、補正を行わないと固定パターンノイズやムラが生じます。
したがって、素子間の感度補正は FPD の基本的な品質管理・画像処理として重要です。
ひっかけポイント
直接変換方式は「X 線を光に変換する方式」ではありません。
X 線を直接電荷に変換する方式です。
シンチレータを使うのは間接変換方式です。
FPD の主な補正
- オフセット補正:X 線を照射しない状態の信号、暗電流成分を補正する。
- ゲイン補正:画素ごとの感度差を補正する。
- 欠陥画素補正:不良画素を周囲画素から補間する。
- 均一性補正:画像全体のムラを減らす。
選択肢の確認
1.誤り。
FPD は平面検出器であり、I. I. に比べて幾何学的な画像歪が少ないことが特徴です。
I. I. と同等の画像歪があるとはいえません。
2.正しい。
FPD は多数の検出素子から構成され、素子ごとに感度や暗電流のばらつきがあります。
そのため、素子間の感度補正が必要です。
3.誤り。
FPD はアナログシステムに比べて広いダイナミックレンジを持ちます。
同等とするのは適切ではありません。
4.誤り。
直接変換方式では、X 線をシンチレータで光に変換しません。
X 線を直接電荷に変換します。
シンチレータを使うのは間接変換方式です。
5.誤り。
FPD では、X 線画像をデジタル信号として処理・出力します。
リアルタイム透視に対応する FPD もありますが、アナログ信号として出力するという記述は適切ではありません。
覚えるポイント
- FPD は素子間の感度補正が必要。
- FPD は I. I. より画像歪が少ない。
- FPD は広いダイナミックレンジを持つ。
- 直接変換方式 = X 線を直接電荷に変換。
- 間接変換方式 = X 線を光に変換してから電気信号に変換。