78AM77|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
散乱線除去グリッドの特性と計算式の組合せで正しいのはどれか。 ただし、h:吸収はくの高さ、D:吸収はくの間隔、d:吸収はくの厚さ、 Tp:一次放射線透過率、Ts:散乱放射線透過率、Tt:全放射線透過率とする。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3.イメージ改善係数 Tp²/Tt
問題のポイント
散乱線除去グリッドの特性には、幾何学的特性と物理的特性があります。
幾何学的特性:
- グリッド比
- グリッド密度
物理的特性:
- 一次放射線透過率 Tp
- 散乱放射線透過率 Ts
- 全放射線透過率 Tt
- 選択度
- コントラスト改善比
- グリッド露出係数
- イメージ改善係数
この問題では、特性名と計算式の組合せが正しいかを判断します。
なぜ3が正しいか
イメージ改善係数は、グリッドを使用することで画像がどれだけ改善するかを表す指標です。
式は、
イメージ改善係数 = Tp² / Tt
です。
ここで、
- Tp:一次放射線透過率
- Tt:全放射線透過率
です。
したがって、3.イメージ改善係数 Tp²/Tt が正しい組合せです。
他の選択肢との区別
1.グリッド比 (D+d)/h
誤りです。
グリッド比は、吸収はくの高さ h を、吸収はくの間隔 D で割ったものです。
正しくは、
グリッド比 = h / D
です。
2.グリッド密度 1/D
誤りです。
グリッド密度は、単位長さあたりの吸収はくの本数です。
吸収はくの間隔Dだけでなく、吸収はくの厚さdも含めて考えます。
正しくは、
グリッド密度 = 1 / (D + d)
です。
3.イメージ改善係数 Tp²/Tt
正しいです。
一次放射線透過率の二乗を全放射線透過率で割ったものです。
4.グリッド露出係数 1/Tp
誤りです。
グリッド露出係数は、グリッドを使用したときに必要となる露出増加の程度を表します。
全放射線透過率の逆数で表されます。
正しくは、
グリッド露出係数 = 1 / Tt
です。
5.コントラスト改善比 Ts/Tt
誤りです。
コントラスト改善比は、一次放射線透過率を全放射線透過率で割ったものです。
正しくは、
コントラスト改善比 = Tp / Tt
です。
覚えるポイント
散乱線除去グリッドの式は、まとめて覚えると強いです。
- グリッド比:h / D
- グリッド密度:1 / (D + d)
- 選択度:Tp / Ts
- コントラスト改善比:Tp / Tt
- グリッド露出係数:1 / Tt
- イメージ改善係数:Tp² / Tt
本問では、イメージ改善係数 Tp²/Tt の組合せが正しいため、正答は3です。