78AM78|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
トモシンセシスで正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5.step and shoot方式では一定の角度ごとにX線管を止めて撮影する。
問題のポイント
トモシンセシスは、X線管を限られた角度範囲で移動させながら複数の投影画像を取得し、任意の断層面を再構成する撮影法です。
CTのように被写体の周囲を大きく回転して完全な断層像を作るのではなく、比較的小さい振り角で撮影する「限定角度断層撮影」です。
なぜ5が正しいか
トモシンセシスの撮影方式には、X線管を連続的に動かしながら撮影する方式と、一定角度ごとに停止して撮影する方式があります。
step and shoot方式では、
1.X線管をある角度まで移動する
2.その角度でいったん停止する
3.X線を照射して投影画像を取得する
4.次の角度へ移動する
という流れで撮影します。
つまり、一定の角度ごとにX線管を止めて撮影する方式です。
したがって、5が正しいです。
他の選択肢との区別
1.振り角は120度以上である。
誤りです。
トモシンセシスは限定角度で撮影する方法です。通常、CTのように広い角度を回転するのではなく、比較的小さい振り角で複数方向から投影画像を取得します。
2.断層厚は振り角に依存しない。
誤りです。
断層厚は振り角に依存します。一般に、振り角が大きいほど断層厚は薄くなり、深さ方向の分離能が向上します。逆に振り角が小さいと断層厚は厚くなります。
3.循環器用X線撮影装置で用いられる。
誤りです。
トモシンセシスは、乳房撮影、胸部、整形領域などで用いられることがあります。循環器用X線撮影装置の代表的な機能として問われるものではありません。
4.回転中心と回転中心から離れた画像の空間分解能は同等である。
誤りです。
トモシンセシスでは限定角度撮影であるため、断層面や位置によってボケや分解能が変化します。回転中心と離れた位置で空間分解能が常に同等とはいえません。
5.step and shoot方式では一定の角度ごとにX線管を止めて撮影する。
正しいです。
一定角度ごとに停止し、その位置で投影画像を取得します。
覚えるポイント
トモシンセシスは、
- 限定角度で複数投影を撮影する
- 任意断面を再構成できる
- CTより少ない角度範囲で撮影する
- 振り角が大きいほど断層厚は薄くなる
- step and shoot方式では一定角度ごとに停止して撮影する
と整理します。
本問では、step and shoot方式の説明として正しい5が正答です。