78AM79|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
エックス線撮影機器学X線撮影機器X線装置システム
乳房用 X 線装置で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.自動露出機構を備える。
問題のポイント
乳房撮影では、乳腺と脂肪のわずかな吸収差や微細石灰化を描出する必要があります。
そのため、乳房用X線装置には、
- 低管電圧撮影に適したX線管
- 圧迫装置
- 自動露出機構〈AEC〉
- 拡大撮影機能
- 専用の撮影台
- 乳房撮影に適した焦点・フィルタ
などが備えられています。
なぜ2が正しいか
乳房撮影では、乳房の厚さや乳腺量によって必要な線量が大きく変わります。
自動露出機構〈AEC〉は、受像器に到達するX線量を検出し、適正な画像濃度・画質になるように撮影を自動的に終了させる機構です。
乳房撮影では被ばくを抑えながら安定した画質を得ることが重要なので、AECは非常に重要です。
したがって、2.自動露出機構を備える、が正しいです。
他の選択肢との区別
1.拡大撮影はできない。
誤りです。
乳房撮影では、微細石灰化や小病変を詳しく観察するために拡大撮影が行われることがあります。専用の拡大撮影台や小焦点を用います。
2.自動露出機構を備える。
正しいです。
乳房厚や乳腺濃度に応じて適切な露出を得るため、AECが用いられます。
3.インバータ式低電圧装置である。
誤りです。
乳房撮影では低い管電圧を用いますが、装置としてはX線管に高電圧を加えるX線高電圧装置です。「低電圧装置」と表現するのは不適切です。
4.X線管長軸は撮影台と平行である。
誤りです。
乳房用X線装置では、乳房撮影に適したX線束、焦点配置、ヒール効果などを考慮してX線管が配置されます。選択肢のように、X線管長軸が撮影台と平行であると単純に述べるのは不適切です。
5.放射窓の材料はタングステンである。
誤りです。
放射窓には、X線吸収の少ないベリリウムなどが用いられます。タングステンは陽極ターゲット材料として用いられることがありますが、放射窓材料ではありません。
覚えるポイント
乳房用X線装置では、
- AECを備える
- 圧迫装置を備える
- 拡大撮影が可能
- 低管電圧撮影を行う
- 放射窓にはX線透過性の高い材料を用いる
- 微細石灰化描出のため小焦点が重要
と整理します。
本問では、乳房用X線装置の基本機能である自動露出機構が正答です。