76PM7|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
乳房用X 線装置で正しいのはどれか。2 つ選べ。
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
この問題では、乳房用 X 線装置の構造・撮影条件・幾何学的条件が問われています。
「2 つ選べ。」なので、正しい選択肢は 3 と 4です。
乳房撮影では、微小石灰化や腫瘤を描出するため、低エネルギー X 線、圧迫、焦点サイズ、焦点皮膚間距離、拡大率などの管理が重要です。
解説
乳房 X 線撮影では、乳房を圧迫して厚さを薄くし、散乱線や被ばくを低減しながら、コントラストと空間分解能を確保します。
乳房用 X 線装置では、乳房厚や乳腺密度に応じて撮影条件を調整します。乳房厚が変化しても撮影条件が一定ということはありません。
拡大撮影では、微小石灰化などの描出を目的として幾何学的拡大を利用します。ただし、拡大率が大きすぎると不鋭や視野制限、被ばくの問題が大きくなるため、患者支持器面での拡大率は 2 以下とします。
また、乳房撮影では焦点皮膚間距離も重要です。定位装置を用いる場合などを除き、焦点皮膚間距離は 60 cm 以上とされます。
乳房トモシンセシスは、X 線管を限られた角度範囲で振って複数投影画像を取得し、乳房の断層画像を再構成する方法です。通常の CT のように 180 度以上の広い角度範囲で撮影するものではありません。
ひっかけポイント
乳房トモシンセシスは「断層画像」ですが、CT のような 180 度以上の回転撮影ではありません。
限られた角度範囲の投影データから再構成します。
選択肢の確認
1.誤り。
総ろ過は X 線管装置の固有ろ過と付加ろ過などで考えます。圧迫板は乳房を圧迫するための構成要素であり、総ろ過に含めるという記述は不適切です。
2.誤り。
乳房厚が変化すると、必要な管電圧、mAs、ターゲット・フィルタの組合せなどの撮影条件も変化します。一定ではありません。
3.正しい。
拡大撮影で用いる患者支持器面での拡大率は 2 以下とします。拡大率を適切に保つことで、画質と被ばくのバランスを取ります。
4.正しい。
定位装置を用いる場合を除き、乳房撮影では焦点皮膚間距離を 60 cm 以上とします。
5.誤り。
乳房用トモシンセシスは、限られた角度範囲で複数の投影画像を取得する方法です。180 度以上の角度範囲で撮影するという記述は不適切です。
覚えるポイント
- 乳房撮影では、乳房厚に応じて撮影条件を調整します。
- 拡大撮影の患者支持器面での拡大率は 2 以下です。
- 定位装置を用いる場合を除き、焦点皮膚間距離は 60 cm 以上です。
- 乳房トモシンセシスは限られた角度範囲で撮影します。
- 圧迫板は乳房圧迫のための構造であり、総ろ過に含めるものとしては扱いません。