78AM50|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要細胞と組織細胞傷害
壊死に伴う変化はどれか。
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正解: 3
正答
3.細胞膜の破裂
問題のポイント
細胞死には、大きく壊死とアポトーシスがあります。
壊死は、虚血、感染、毒物、外傷などによって細胞が障害され、制御されずに死ぬ現象です。
一方、アポトーシスは、細胞が自らプログラムに従って死ぬ、制御された細胞死です。
本問では、壊死に特徴的な変化を選びます。
なぜ細胞膜の破裂が正しいか
壊死では、細胞のエネルギー産生が障害され、イオンバランスが崩れます。
その結果、細胞内に水が入り、細胞は膨化します。
さらに障害が進むと、細胞膜の構造が保てなくなり、細胞膜が破綻・破裂します。
細胞内の内容物が周囲へ漏れ出すため、炎症反応を引き起こしやすいのが壊死の特徴です。
したがって、壊死に伴う変化として最も適切なのは、3.細胞膜の破裂です。
他の選択肢との区別
1.細胞収縮
誤りです。
細胞収縮はアポトーシスでみられる代表的変化です。
壊死ではむしろ細胞が膨化し、最終的に膜が破綻します。
2.細胞分裂
誤りです。
細胞分裂は細胞増殖の過程であり、壊死に伴う変化ではありません。
3.細胞膜の破裂
正しいです。
壊死では細胞膜が破綻し、内容物が漏れ出して炎症を起こします。
4.核クロマチンの凝縮
誤りとして扱います。
核クロマチンの凝縮はアポトーシスで典型的にみられる変化です。
壊死でも核濃縮、核崩壊、核融解などの核変化は起こりますが、本問の選択肢の中で壊死を最も特徴づける変化は細胞膜の破裂です。
5.プログラムされた死
誤りです。
プログラムされた細胞死はアポトーシスです。
壊死は外的障害などによる制御されない細胞死です。
覚えるポイント
壊死とアポトーシスは対比して覚えます。
壊死:
- 細胞膨化
- 細胞膜破裂
- 内容物の漏出
- 炎症を伴いやすい
- 制御されない細胞死
アポトーシス:
- 細胞収縮
- クロマチン凝縮
- アポトーシス小体形成
- 炎症を伴いにくい
- プログラムされた細胞死
本問では、壊死に特徴的な細胞膜の破裂が正答です。