76PM50|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要細胞と組織細胞傷害
アポトーシスで正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、アポトーシスと **壊死〈ネクローシス〉**の違いが問われています。
アポトーシスは、細胞が自ら制御された過程で死ぬ プログラムされた細胞死です。
炎症を起こしにくく、個々の細胞単位で起こることが特徴です。
解説
アポトーシスは、生体にとって不要になった細胞や、異常をもつ細胞を制御された形で除去する仕組みです。
発生、組織の維持、免疫、放射線や薬剤による細胞死などに関係します。
アポトーシスでは、細胞は縮小し、核の濃縮や DNA 断片化が起こります。その後、細胞はアポトーシス小体に分かれ、マクロファージなどに貪食されます。
細胞膜の破綻が起こりにくいため、周囲に内容物が漏れ出しにくく、炎症反応は目立ちません。
一方、壊死では、外傷、虚血、毒性、感染などにより細胞環境が悪化し、細胞膜が破綻します。細胞内容物が周囲に漏れ、炎症反応を伴いやすいです。
ひっかけポイント
アポトーシス = 制御された細胞死
壊死 = 障害による細胞死
と整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
アポトーシスは壊死ではありません。壊死は細胞障害による受動的な細胞死であり、炎症を伴いやすいです。
2.誤り。
アポトーシスは一般に個々の細胞単位で起こります。広い範囲で群発的に起こる細胞死は壊死でみられやすい特徴です。
3.誤り。
アポトーシスでは細胞内容物が周囲に漏れにくく、炎症反応は通常目立ちません。炎症反応が関与しやすいのは壊死です。
4.誤り。
細胞環境の悪化によって生じる代表は壊死です。アポトーシスは遺伝的・分子生物学的に制御された細胞死です。
5.正しい。
アポトーシスはプログラムされた細胞死です。生体内で不要な細胞や異常細胞を制御された形で除去します。
覚えるポイント
- アポトーシスはプログラムされた細胞死です。
- アポトーシスでは炎症反応が目立ちにくいです。
- アポトーシスは個々の細胞単位で起こりやすいです。
- 壊死は細胞障害により生じ、炎症を伴いやすいです。
- 放射線生物学では、細胞死の形式を区別して覚えます。