76PM67第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線の人体への影響組織反応〈確定的影響〉と確率的影響

確率的影響で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、放射線影響のうち 確率的影響の特徴が問われています。

確率的影響の代表は 発がん遺伝性影響です。

線量が増えると、影響が起こる 確率が増加します。

解説

放射線影響は、大きく **組織反応〈確定的影響〉**と 確率的影響に分けられます。

確率的影響の特徴は次の通りです。

  • 代表は 発がん遺伝性影響
  • 原則として しきい値を仮定しない
  • 線量が増えると 発生確率が増加する
  • 発生した場合の重症度は線量に比例して増えるわけではない
  • 潜伏期間は年単位になることが多い

確率的影響では、被ばく線量が増えるほど発がんなどのリスクが増えます。

一方、皮膚紅斑、脱毛、白内障、不妊などの組織反応では、しきい値があり、線量が増えると障害の程度が大きくなります。

ひっかけポイント
確率的影響 = 発生確率が増える
組織反応 = 障害の重症度が増える
と整理します。

選択肢の確認

1.誤り。
確率的影響では、放射線防護上、しきい値を仮定しません。しきい値を持つのは主に組織反応です。

2.誤り。
確率的影響である発がんは、一般に年単位の潜伏期間を経て発生します。被ばく後 1 年以内に限定されるものではありません。

3.正しい。
確率的影響では、被ばくにより発がんのリスクが増加します。線量が高いほど発生確率が増加します。

4.誤り。
線量の増加とともに障害の程度が大きくなるのは、主に組織反応の特徴です。確率的影響では、発生確率が増加します。

5.誤り。
確率的影響の発生確率は、放射線防護では低線量域でおおむね線形に増加すると考えます。指数関数的に増加するとする記述は不適切です。

覚えるポイント

  • 確率的影響の代表は 発がんです。
  • 確率的影響では、しきい値を仮定しません。
  • 線量が増えると 発生確率が増加します。
  • 重症度が線量とともに増えるのは組織反応です。
  • 放射線防護では、確率的影響に対して LNT モデルを基本に考えます。

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