118E7|第118回 医師国家試験 過去問
内科系感染症検査・抗微生物薬
座位の患者からの鼻咽頭ぬぐい液の採取手順で誤っているのはどれか。
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正解: d
正解
d 綿棒を患者の鼻孔から上方に向けて挿入する。
手技の基本
鼻咽頭ぬぐい液の採取では、綿棒は上方ではなく、鼻腔底に沿って水平に近い方向へ進めます。
イメージとしては、鼻先から眉間方向に向けるのではなく、耳の方向へまっすぐ後方に進める感覚です。
このため、「上方に向けて挿入する」は誤りです。
なぜ上方挿入が誤りか
上向きに入れると、
- 鼻粘膜を強くこすって痛みが出る
- 鼻出血の原因になる
- 正しい鼻咽頭後壁まで届きにくい
という問題があります。
正しくは、鼻腔底とほぼ平行に進め、鼻咽頭後壁に達したところで分泌物を採取します。
各選択肢の整理
a 個人防護具を着用する。
正しいです。咳やくしゃみによる曝露を避けるため、適切な個人防護具が必要です。b 患者の側方に立つ。
正しいです。真正面に立つよりも飛沫曝露のリスクを下げられます。c 患者の頭部が動かないよう支える。
正しいです。痛みや反射で頭が動くと、粘膜損傷や不十分な採取につながります。d 綿棒を患者の鼻孔から上方に向けて挿入する。
誤りです。これが正答です。e 咽頭後壁からぬぐい液を採取する。
正しいです。鼻咽頭後壁まで到達して採取するのが基本です。
ひっかけポイント
鼻の奥に入れる手技なので、「上に向けて入れる」と思い込みやすいのが典型的なひっかけです。
実際には、鼻腔底に沿って後方へが正しい方向です。
覚えるポイント
鼻咽頭ぬぐい液採取は、
- PPEを着ける
- 患者の側方に立つ
- 頭部を安定させる
- 綿棒は水平に近く後方へ進める
この流れで覚えると間違えにくくなります。