33AM16|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
肋骨骨折の固定で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.助手は患者の前方に立つ。
この問題のポイント
肋骨骨折の固定では、患者を坐位または立位にし、胸郭に固定材料を巻いていきます。
このとき助手は患者の前方に立ち、患者の姿勢保持や固定材料の受け渡し、顔色・気分不快の観察などを行います。
固定は、胸郭の過度な動揺を抑えるために行いますが、呼吸を完全に妨げないよう注意します。
解説
肋骨骨折では、胸郭運動による骨折部の動きを抑えることで疼痛を軽減します。
固定には、さらし、バストバンド、非伸縮性絆創膏などを使用します。
固定時は、患者の状態を観察しながら行う必要があります。肋骨骨折では疼痛により呼吸が浅くなりやすく、固定操作中に気分不快や顔面蒼白を起こすこともあります。
助手が患者の前方に立つことで、患者の表情や顔色を確認しやすく、固定材料の保持や術者の操作補助も行いやすくなります。
また、固定は吸気で胸郭を最大に広げた状態ではなく、過度な胸郭拡張を避けるように行います。深呼吸が自由にできるほど緩い固定では、骨折部の動揺を十分に抑えられません。
したがって、肋骨骨折の固定で正しいのは助手は患者の前方に立つです。
選択肢の確認
1.固定期間は6週とする。
誤り。
肋骨骨折の固定期間は症状や骨折の程度により異なりますが、6週と一律に決めるのは不適切です。疼痛や呼吸状態をみながら調整します。
2.助手は患者の前方に立つ。
正しい。
助手は患者の前方で、姿勢保持、固定材料の補助、顔色や気分不快の観察を行います。
3.吸気状態で息を止めさせて行う。
誤り。
吸気状態では胸郭が拡張しており、その状態で固定すると固定効果が不十分になったり、呼吸に合わせた圧迫が不適切になったりします。
4.深呼吸ができるように固定する。
誤り。
呼吸を完全に妨げてはいけませんが、深呼吸で胸郭が大きく動くほど緩く固定すると、骨折部の動揺を抑えにくくなります。目的は疼痛を軽減するために胸郭運動を適度に制限することです。
覚えるポイント
- 肋骨骨折の固定は、胸郭の動揺を抑えて疼痛を軽減する。
- 助手は患者の前方に立ち、顔色や気分不快も観察する。
- 吸気状態で固定するのは不適切。
- 固定は強すぎても弱すぎてもよくない。
- 呼吸困難、チアノーゼ、冷汗、胸痛増強があれば医科へ紹介する。