33AM38|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論肋骨・下腿骨骨折
下腿骨骨幹部骨折で起こりやすいのはどれか。
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正解: 3
正答
3.コンパートメント症候群
この問題のポイント
下腿骨骨幹部骨折では、下腿の筋区画内で出血や腫脹が起こりやすく、コンパートメント症候群に注意が必要です。
下腿は筋膜で区切られた区画が多く、内圧が上昇すると神経や血管が圧迫されます。
解説
下腿には、前方、外側、後方浅層、後方深層などの筋区画があります。
下腿骨骨幹部骨折では、骨折部からの出血や軟部組織の腫脹により、筋区画内圧が上昇することがあります。
筋区画内圧が高くなると、毛細血管の循環が障害され、筋や神経が虚血に陥ります。これがコンパートメント症候群です。
初期には、強い疼痛、他動伸張痛、しびれ、感覚障害、緊満感などがみられます。進行すると、運動麻痺や循環障害を生じ、不可逆的な筋・神経障害に至ることがあります。
下腿骨骨幹部骨折では、骨折そのものだけでなく、固定後の疼痛増強やしびれの有無も必ず確認します。
選択肢の確認
1.過成長
誤り。
過成長は小児骨折後などでみられることがありますが、下腿骨骨幹部骨折で特に起こりやすい代表的合併症ではありません。
2.骨壊死
誤り。
骨壊死は、大腿骨頸部骨折、舟状骨骨折、距骨骨折などで問題になりやすい合併症です。
3.コンパートメント症候群
正しい。
下腿は筋区画が発達しており、骨折後の出血や腫脹で区画内圧が上昇しやすいため注意が必要です。
4.ズデック骨萎縮
誤り。
ズデック骨萎縮は反射性交感神経性ジストロフィー、現在でいう複合性局所疼痛症候群に関連する所見です。下腿骨骨幹部骨折で最も起こりやすい合併症としてはコンパートメント症候群が重要です。
覚えるポイント
- 下腿骨骨幹部骨折ではコンパートメント症候群に注意する。
- 強い疼痛、他動伸張痛、しびれ、緊満感は危険サイン。
- 固定後に疼痛が増強する場合は特に注意する。
- 進行すると筋・神経の不可逆的障害につながる。