34AM14|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論肋骨・下腿骨骨折
肋骨骨折の絆創膏屋根瓦状固定で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、肋骨骨折に対する絆創膏屋根瓦状固定の方法を理解しているかが問われています。
肋骨骨折の固定では、胸郭運動を必要以上に妨げず、疼痛を軽減することが目的です。
貼布方向、貼布範囲、呼吸相、絆創膏の幅を整理します。
解説
肋骨骨折では、呼吸や咳で疼痛が増強しやすいため、患部を支持して胸郭の動きを制限します。
絆創膏屋根瓦状固定は、絆創膏を少しずつ重ねて貼る固定法です。
貼布は胸部全周を締め付けるように行うのではなく、呼吸を妨げすぎないように注意します。
また、最大吸気時ではなく、呼気の状態を利用して貼布することで、過度な胸郭拡張を抑えます。
施術現場での注意点
肋骨骨折では、疼痛だけでなく、呼吸状態、咳、息苦しさ、皮下気腫、血胸・気胸を疑う症状にも注意します。強い呼吸困難がある場合は医科への対応が必要です。
選択肢の確認
1.胸部全周に貼布する。
誤り。
胸部全周に強く貼布すると、呼吸運動を過度に制限するおそれがあります。患側を中心に、呼吸を妨げすぎない固定を行います。
2.順次下方に向かって貼布する。
誤り。
屋根瓦状固定では、絆創膏を重ねながら貼布しますが、基本的な貼布方向として順次下方に向かって貼るという記述は適切ではありません。下から上へ重ねるように貼る考え方で整理します。
3.最大吸気時に貼布する。
誤り。
最大吸気時に貼布すると、呼気時に固定が緩みやすくなります。肋骨骨折の固定では、呼気位を利用して胸郭運動を制限することが基本です。
4.約5cm幅の絆創膏を用いる。
正しい。
肋骨骨折の絆創膏屋根瓦状固定では、約5cm幅の絆創膏を用いることが基本です。適度な幅で患部を支持し、疼痛軽減を図ります。
覚えるポイント
- 肋骨骨折の絆創膏固定では、約5cm幅の絆創膏を用います。
- 胸部全周を強く締め付ける固定は避けます。
- 最大吸気時ではなく、呼気位を意識して貼布します。
- 肋骨骨折では、気胸・血胸などの合併症を疑う症状にも注意します。