32PM89|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・小児肘肩関節烏口下脱臼
肩関節烏口下脱臼の整復障害の要因となるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肩関節烏口下脱臼の整復が困難な場合、関節内や周囲軟部組織の嵌入を考えます。
整復障害の要因として重要なのは、関節唇の嵌入です。
解説
肩関節烏口下脱臼は、肩関節前方脱臼の代表的な型です。上腕骨頭が烏口突起下方へ転位します。
通常は適切な整復操作により整復されますが、関節唇、関節包、腱、骨片などが関節内に嵌入すると、上腕骨頭が元の位置へ戻りにくくなります。
関節唇の嵌入は、脱臼整復を妨げる要因として重要です。
腋窩神経麻痺は肩関節脱臼の合併症として重要ですが、整復障害の直接的要因ではありません。
整復で見るポイント
肩関節脱臼では、整復前後に腋窩神経領域の知覚、三角筋収縮、橈骨動脈拍動、手指運動を確認します。整復困難例では軟部組織や骨片の嵌入を疑います。
選択肢の確認
1.肩甲下筋腱の伸長
誤り。
肩甲下筋腱の伸長そのものは、整復障害の代表的要因としては不適切です。整復障害では嵌入や骨片介在を考えます。
2.関節上腕靱帯の弛緩
誤り。
関節上腕靱帯の弛緩は不安定性や反復性脱臼に関係することがありますが、整復障害の直接要因としては不適切です。
3.関節唇の嵌入
正しい。
関節唇が関節内に嵌入すると、上腕骨頭の整復を妨げます。肩関節烏口下脱臼の整復障害の要因として正しいです。
4.腋窩神経の麻痺
誤り。
腋窩神経麻痺は肩関節脱臼の重要な合併症ですが、整復を物理的に妨げる要因ではありません。整復前後の確認が必要です。
覚えるポイント
- 肩関節烏口下脱臼は前方脱臼の代表。
- 整復障害では関節唇や骨片などの嵌入を考える。
- 腋窩神経麻痺は合併症であり、整復障害そのものではない。
- 整復前後に神経・血管所見を確認する。