32PM90|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・手指手関節・手根骨脱臼
月状骨脱臼で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
月状骨脱臼は、手根骨脱臼の中でも重要な外傷です。
特徴として、手関節の変形、腫脹、疼痛、可動域制限、正中神経症状などに注意します。肢位では手関節尺屈位が問われます。
解説
月状骨は近位手根列の中央に位置し、橈骨遠位端と有頭骨の間にあります。
月状骨脱臼では、月状骨が正常な配列から外れ、掌側へ転位することが多いです。手関節周囲には強い疼痛と腫脹が生じ、軽い腫脹では済まないことがあります。
また、掌側へ転位した月状骨が手根管内の正中神経を圧迫すると、母指から環指橈側にかけてのしびれや感覚障害を生じることがあります。
鑑別のポイント
月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼を混同しないようにします。月状骨脱臼では月状骨と橈骨の位置関係が乱れ、月状骨周囲脱臼では月状骨と橈骨の関係が比較的保たれる点が重要です。
選択肢の確認
1.腫脹は軽度である。
誤り。
月状骨脱臼では手関節部に疼痛、腫脹、変形、運動制限がみられます。腫脹が軽度であるとはいえません。
2.手関節は尺屈位をとる。
正しい。
月状骨脱臼では、手関節が尺屈位をとることがあります。肢位に関する特徴として押さえます。
3.月状骨は有頭骨の背側に位置する。
誤り。
月状骨脱臼では、月状骨は掌側へ転位することが多いです。有頭骨の背側に位置するという説明は不適切です。
4.月状骨と橈骨は正常の位置を維持する。
誤り。
月状骨脱臼では、月状骨と橈骨の正常な位置関係が崩れます。月状骨と橈骨の関係が保たれやすいのは月状骨周囲脱臼で考えるポイントです。
覚えるポイント
- 月状骨脱臼では月状骨が掌側へ転位しやすい。
- 手関節は尺屈位をとることがある。
- 強い腫脹、疼痛、可動域制限を伴う。
- 正中神経圧迫症状に注意する。
- 月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼を区別する。