33PM89|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・手指手関節・手根骨脱臼
月状骨脱臼時に発現しうるのはどれか。
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正解: 3
正答
3.示指・中指の感覚鈍麻
この問題のポイント
月状骨脱臼では、月状骨が掌側へ転位し、手根管内の正中神経を圧迫することがあります。
正中神経障害では、母指、示指、中指、環指橈側の感覚障害がみられます。
選択肢では、示指・中指の感覚鈍麻が該当します。
解説
月状骨脱臼は、手関節の過伸展外力などで発生する手根骨脱臼です。
月状骨は掌側へ脱臼しやすく、手根管内へ突出することがあります。
手根管内には正中神経が通過しているため、月状骨脱臼により正中神経が圧迫されると、手指のしびれや感覚鈍麻が生じます。
正中神経の感覚領域は、手掌側の母指、示指、中指、環指橈側が中心です。
小指球部尺側の感覚脱失は尺骨神経障害を考えます。
感覚障害のない下垂指は橈骨神経運動枝障害などを考えます。
手背橈側の感覚障害は橈骨神経浅枝障害でみられます。
したがって、月状骨脱臼で発現しうるのは示指・中指の感覚鈍麻です。
選択肢の確認
1.小指球部尺側の感覚脱失
誤り。
尺骨神経障害でみられる感覚障害です。
2.感覚障害のない下垂指
誤り。
橈骨神経運動枝障害などで考える所見です。月状骨脱臼による正中神経圧迫とは異なります。
3.示指・中指の感覚鈍麻
正しい。
月状骨脱臼により正中神経が圧迫されると、示指・中指の感覚鈍麻が生じます。
4.手背橈側の感覚過敏
誤り。
橈骨神経浅枝の領域であり、月状骨脱臼の代表的な神経症状ではありません。
覚えるポイント
- 月状骨脱臼は掌側へ脱臼しやすい。
- 掌側へ脱臼すると手根管内で正中神経を圧迫する。
- 正中神経障害では示指・中指の感覚鈍麻がみられる。
- 小指側は尺骨神経。
- 手背橈側は橈骨神経浅枝。