33AM20|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・小児肘肩関節烏口下脱臼
肩関節烏口下脱臼に対するヒポクラテス法で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3.両手で上腕遠位部を把持する。
この問題のポイント
ヒポクラテス法は、肩関節前方脱臼、特に烏口下脱臼などに対する整復法の一つです。
術者は患者を仰臥位にし、足を腋窩に当てて支点とし、患肢を牽引して整復します。
このとき把持するのは、主に前腕遠位部や手関節部であり、両手で上腕遠位部を把持するわけではありません。
したがって、誤っているのは両手で上腕遠位部を把持するです。
解説
肩関節烏口下脱臼では、上腕骨頭が関節窩から前内方へ外れ、烏口突起の下方に位置します。
ヒポクラテス法では、患者を仰臥位にして、術者の足の外側縁を腋窩部に当てます。足は支点として使い、腕を牽引することで上腕骨頭を関節窩へ戻します。
牽引は、肩関節を外転・外旋位に誘導しながら行い、整復後は内転・内旋位で終えます。
ただし、把持部位は上腕遠位部ではなく、前腕遠位部や手関節部を把持して牽引します。
上腕遠位部を把持すると、十分な長軸牽引がかけにくく、整復操作として不適切です。
選択肢の確認
1.足の外側縁を腋窩に当てる。
正しい。
ヒポクラテス法では、足の外側縁を腋窩に当て、支点として利用します。
2.肩関節を内転、内旋で終える。
正しい。
整復後は肩関節を内転・内旋位にして終了し、再脱臼を防ぐ固定へ移ります。
3.両手で上腕遠位部を把持する。
誤り。
把持するのは主に前腕遠位部や手関節部です。上腕遠位部を両手で把持するのは不適切です。
4.肩関節を外転外旋位に牽引する。
正しい。
整復操作では、肩関節を外転・外旋位に誘導しながら牽引します。
覚えるポイント
- ヒポクラテス法は、足を腋窩に当てて患肢を牽引する整復法。
- 把持するのは前腕遠位部や手関節部。
- 上腕遠位部を把持するのは誤り。
- 整復後は内転・内旋位で固定へ移る。
- 神経血管損傷に注意し、整復前後で末梢循環・知覚・運動を確認する。