32AM18|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・小児肘肩関節烏口下脱臼
肩関節烏口下脱臼の合併症と症状の組み合わせで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肩関節烏口下脱臼では、合併症として骨折、神経損傷、血管損傷、腱板損傷を確認します。
症状との組み合わせでは、血管損傷なら末梢循環障害を考えます。
解説
肩関節烏口下脱臼は、肩関節前方脱臼の代表的な型です。上腕骨頭が烏口突起の下方へ転位します。
合併症として、大結節骨折、腋窩神経損傷、腋窩動脈損傷、腱板損傷などが重要です。
腋窩動脈が損傷されると、上肢の末梢循環が障害されます。その結果、手指や爪部の蒼白、冷感、脈拍減弱などがみられることがあります。
整復で見るポイント
肩関節脱臼では、整復前後に末梢循環、知覚、運動を確認します。特に腋窩神経領域の感覚と三角筋機能、橈骨動脈の拍動、手指の色調を確認します。
選択肢の確認
1.大結節骨折-肩関節後方の圧痛
誤り。
大結節は上腕骨近位外側にあるため、大結節骨折では肩外側部の圧痛を考えます。肩関節後方の圧痛との組み合わせは適切ではありません。
2.筋皮神経麻痺-前腕内側の感覚障害
誤り。
筋皮神経は前腕外側の感覚に関係します。前腕内側の感覚障害は主に内側前腕皮神経などの領域を考えるため、筋皮神経麻痺との組み合わせは不適切です。
3.腋窩動脈損傷-爪部の蒼白
正しい。
腋窩動脈損傷では、上肢末梢への血流が低下し、爪部の蒼白、冷感、脈拍減弱などの循環障害がみられることがあります。血管損傷と末梢循環障害の組み合わせとして正しいです。
4.腱板損傷-肩関節の伸展運動不能
誤り。
腱板は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋からなり、肩関節の外転、外旋、内旋、骨頭の安定化に関係します。腱板損傷では外転障害などが問題になりやすく、伸展運動不能との組み合わせは適切ではありません。
覚えるポイント
- 肩関節烏口下脱臼は肩関節前方脱臼の代表。
- 合併症は大結節骨折、腋窩神経損傷、腋窩動脈損傷、腱板損傷。
- 腋窩動脈損傷では爪部の蒼白など末梢循環障害が起こる。
- 神経損傷では感覚領域と運動障害をセットで覚える。