119D075|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
歯科用合金を用いた間接法修復物の模式図を示す。 負荷される外力に対して、矢印で示す形態の効果で正しいのはどれか。 1 つ選べ。

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正解: d
正答
d
この問題のポイント
矢印で示された形態は、外力によって修復物が支点を中心に回転・転覆するのを抑えるため、転覆防止効力を発揮します。
解説
間接修復物の窩洞・支台形態には、装着方向への離脱を防ぐ保持、側方力や回転に抵抗する抵抗形態、修復物や歯質の破折を防ぐ形態が必要です。
外力が作用したとき、修復物の一部が浮き上がり、支点を中心に回転しようとすることがあります。補助的な溝・箱形・壁面などを適切に配置すると、回転を拘束して転覆を防止できます。
ひっかけポイント
「保持」は装着方向への脱離抵抗、「抵抗」は側方力・回転・転覆への抵抗として区別します。
画像の確認
実画像の模式図では咬合面への外力で修復物が回転しようとするのに対し、窩洞側壁と底面の矢印部が反対方向から支えている。この形態は修復物の回転・転覆を抑えるため、転覆防止効力を示す。
選択肢の確認
a.嵌合効力
誤り。
嵌合効力は凹凸がかみ合うことで位置を規制する概念ですが、矢印形態の主目的として示されるものではありません。
b.拘止効力
誤り。
拘止効力は特定方向への移動を拘束する広い概念ですが、本問の外力に対する具体的効果は転覆防止です。
c.把持効力
誤り。
把持効力は対象を抱え込んで保持する働きを示す表現で、矢印形態の効果ではありません。
d.転覆防止効力
正しい。
矢印で示された形態は、修復物が支点を中心に回転・転覆するのを防止します。
e.すべり防止効力
誤り。
すべり防止効力は接触面上の滑走を抑える働きですが、本問が示す回転性離脱への抵抗とは異なります。
覚えるポイント
- 間接修復では保持形態と抵抗形態を区別します。
- 転覆防止形態は回転性の離脱へ抵抗します。
- 図では外力、支点、浮き上がる方向を確認します。