119A039|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
光重合型コンポジットレジンを用いた4 級修復で、分割積層塡塞を行う目的はど れか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
4級修復の分割積層塡塞では、色調と透明性の異なるレジンを重ね、天然歯に近い審美性を再現します。
解説
前歯切縁を含む4級窩洞では、象牙質の不透明感、エナメル質の半透明性、切縁の光学的特徴を再現する必要があります。デンティン色、ボディ色、エナメル色などを少量ずつ積層すると、色調と光の透過・散乱を調整できます。
分割積層は重合収縮応力の軽減にも役立ちますが、設問の4級修復で中心となる目的は審美性の向上です。
選択肢の確認
a.隔壁法の省略
誤り。
4級修復では形態回復のため隔壁やシリコーンガイドなどを用いることがあり、積層によって隔壁法が不要になるわけではありません。
b.審美性の向上
正しい。
色調・透明性の異なるコンポジットレジンを積層し、象牙質とエナメル質の光学特性を再現して審美性を高めます。
c.窩縁斜面の省略
誤り。
窩縁斜面は接着面積や色調移行を考えて付与を検討するもので、分割積層の目的はその省略ではありません。
d.修復物の変色防止
誤り。
適切な重合と研磨は変色防止に重要ですが、分割積層を行う主目的ではありません。
e.チェアタイムの短縮
誤り。
複数層を順に塡塞・重合するため、一般に一括塡塞より操作時間は増えます。
覚えるポイント
- 4級修復では象牙質色とエナメル質色を積層します。
- 分割積層の主目的は自然な色調・透明性の再現です。
- 積層ごとに確実な光照射を行います。