119D060第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

安全域を設けて切除するのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c

正答

b、c

この問題のポイント

紅板症は高度上皮異形成・癌を伴う可能性が高く、多形腺腫は被膜外進展や娘結節を伴うことがあるため、いずれも周囲に安全域を設けて切除します。

解説

安全域を設ける目的は、臨床的に見える病変境界の外側に存在し得る異常組織や微小な腫瘍進展を残さないことです。

紅板症は口腔潜在的悪性疾患で、病理学的に高度異形成、上皮内癌、浸潤癌が含まれる頻度が高いため、生検結果と範囲に応じて周囲正常粘膜を含めた切除を行います。

多形腺腫は良性でも被膜が不完全な部分や偽足状進展、娘結節を認めることがあり、単純な核出では再発しやすいため、周囲健常組織を含めて切除します。

選択肢の確認

a.外骨症
誤り。
外骨症は正常骨の限局性増生で、症状や補綴上の障害がある場合に必要範囲を切除しますが、腫瘍学的安全域は通常設けません。

b.紅板症
正しい。
紅板症は悪性化・癌合併リスクが高いため、病変周囲に安全域を設けた切除が必要となります。

c.多形腺腫
正しい。
多形腺腫は偽足状進展や娘結節による再発を防ぐため、周囲組織を含めて切除します。

d.類皮囊胞
誤り。
類皮囊胞は一般に被膜を損傷しないよう摘出する病変で、腫瘍学的安全域を設ける切除は通常行いません。

e.線維性異形成症
誤り。
線維性異形成症は病変の活動性と症状に応じて経過観察や骨整形を行い、悪性腫瘍のような安全域切除が原則ではありません。

覚えるポイント

  • 紅板症は高度異形成・癌の頻度が高い病変です。
  • 多形腺腫は被膜外進展・娘結節による再発に注意します。
  • 嚢胞の摘出と腫瘍の安全域切除を区別します。

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