119D025|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
局所麻酔薬中毒の初期症状はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・c・d
正答
b、c、d
この問題のポイント
局所麻酔薬中毒の初期には中枢神経系の興奮症状として、多弁、耳鳴り、めまいなどがみられます。進行するとけいれん、その後に中枢神経・循環抑制を生じます。
解説
局所麻酔薬中毒は、血管内誤注入、過量投与、吸収の速い部位への投与などで血中濃度が上昇して起こります。
初期には、口周囲のしびれ、舌のしびれ、金属味、耳鳴り、めまい、不安、多弁などの中枢神経興奮症状が現れます。血中濃度がさらに上がると、筋攣縮、全身けいれん、意識消失、呼吸抑制へ進み、重症では徐脈、低血圧、不整脈、心停止を生じます。
医療安全上のポイント
投与前の体重・全身状態確認、最大投与量の計算、少量ずつの注入、吸引確認、患者との会話による早期症状の把握が重要です。
選択肢の確認
a.徐 脈
誤り。
徐脈は循環抑制が進行した重症段階でみられ得ますが、代表的な初期症状ではありません。
b.多 弁
正しい。
中枢神経系の興奮により不安や多弁がみられることがあり、初期症状に該当します。
c.耳鳴り
正しい。
耳鳴りは局所麻酔薬中毒の代表的な中枢神経系初期症状です。
d.めまい
正しい。
めまいは血中濃度上昇時にみられる初期症状です。
e.血圧低下
誤り。
血圧低下は心筋抑制や血管拡張が進んだ重症段階の循環症状で、初期症状ではありません。
覚えるポイント
- 初期は中枢神経興奮、進行するとけいれん・抑制へ移ります。
- 多弁、耳鳴り、めまいは早期警告症状です。
- 血管内誤注入を避け、投与量と注入速度を管理します。