119B057|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
ある運動を行った際の筋電図(別冊No. 19)を別に示す。 この筋電図波形が発生するのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
周期的に咬筋などの活動と休止が反復する筋電図波形は、リズミカルな顎運動である 咀嚼で生じます。
解説
咀嚼運動は脳幹の中枢性パターン発生器を基盤として、開口筋と閉口筋が周期的に協調して活動します。筋電図では、咀嚼周期に一致した反復性のバーストが記録されます。
嚥下は短時間に一定順序で筋活動が生じる一回性のパターン、呼吸はより緩徐な周期、発音は音節に応じて変化する複雑な活動です。
画像の確認
実画像の筋電図では咬筋と顎二腹筋前腹に規則的な活動が反復し、両筋の活動が周期的に切り替わっている。閉口筋と開口筋がリズミカルに協調するこの波形は咀嚼運動で生じる。
選択肢の確認
a.嚥 下
誤り。
嚥下では一連の筋が短時間に順序立って活動しますが、咀嚼のような反復性バーストとは異なります。
b.開 口
誤り。
開口は開口筋の活動を中心とする単一運動で、開閉を反復する咀嚼周期そのものではありません。
c.呼 吸
誤り。
呼吸は周期性をもちますが、咀嚼筋の反復性バーストとして示される波形とは異なります。
d.咀 嚼
正しい。
咀嚼では開口筋と閉口筋が協調し、周期的な筋活動が繰り返されます。
e.発 音
誤り。
発音時の筋活動は音の種類と発話内容に応じて変化し、規則的な咀嚼周期とは異なります。
覚えるポイント
- 咀嚼筋電図は周期的なバーストを示します。
- 咀嚼は中枢性パターン発生器で制御されます。
- 嚥下は一連の順序性活動として捉えます。