119B034第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

9 歳の男児。下顎左側第一乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。軽度の動 揺はあるが、自発痛と打診痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 7A)とエック ス線画像(別冊No. 7B)を別に示す。 D に対する適切な対応はどれか。1 つ選べ。

119B034の問題画像
解答・解説を見る

正解: e

正答

e

この問題のポイント

9歳で乳歯に歯肉腫脹と動揺があり、後継永久歯との関係から保存価値が低い場合は、感染源となる乳歯を 抜歯します。

解説

乳歯の処置は、歯髄・根尖部の感染状態だけでなく、生理的歯根吸収、後継永久歯の発育・萌出、残存期間を考えて選びます。無症状でも歯肉腫脹は慢性根尖部感染や瘻孔形成を示すことがあり、交換期で保存価値が低ければ抜歯が適切です。

症例問題の解き方
年齢、乳歯の動揺、根吸収、後継永久歯の位置、感染が永久歯胚へ及ぼす危険を確認します。

画像の確認

実画像Aでは下顎左側第一乳臼歯相当部の頰側歯肉に限局した腫脹があり、Bでは乳歯根分岐部に透過像と後継永久歯胚を認める。感染源となった乳歯を保存する段階ではなく、後継歯への影響を避けるため抜歯する。

選択肢の確認

a.経過観察
誤り。
経過観察では感染源が残り、後継永久歯胚や周囲組織へ影響する可能性があります。

b.生活歯髄切断
誤り。
生活歯髄切断は生活歯髄を保存できる症例に行います。歯肉腫脹を伴う感染性病変には適しません。

c.抜 髄
誤り。
抜髄は歯髄が生活しており根管治療による保存価値がある場合に検討します。交換期の感染乳歯では適応が異なります。

d.感染根管治療
誤り。
感染根管治療は保存期間と根吸収の程度により選択されますが、この症例では抜歯が適切です。

e.抜 歯
正答。適切です。
感染源を除去し、後継永久歯への影響を避けるため乳歯を抜歯します。

覚えるポイント

  • 乳歯治療では後継永久歯と交換時期を確認します。
  • 歯肉腫脹は無痛でも感染を疑います。
  • 保存価値が低い交換期乳歯は抜歯を選びます。

関連問題

119B033119B035
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)