118C085|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
摂食嚥下障害患者が行うバルーン拡張訓練で、改善が期待できるのはどれか。 1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
バルーン拡張訓練は、輪状咽頭部を機械的に拡張し、食道入口部の開大不全を改善する訓練です。
解説
摂食嚥下障害では、上部食道括約筋が十分に弛緩・開大しないと、梨状窩などに食塊が残留し、嚥下後誤嚥の原因になります。バルーンカテーテルを食道入口部へ通過させて拡張することで、輪状咽頭筋部の開大を促します。
適応は食道入口部開大不全が主体の患者です。実施には病態評価と安全管理が必要で、咽頭・食道損傷、出血、迷走神経反射などに注意します。
訓練選択のポイント
喉頭挙上が不十分なら頭部挙上訓練など、声門閉鎖が弱ければプッシング訓練など、障害部位に応じて方法を選びます。
選択肢の確認
a.喀出力
誤り。喀出力の改善には呼吸筋訓練や咳嗽訓練などを検討し、バルーン拡張訓練の直接目的ではありません。
b.口唇閉鎖
誤り。口唇閉鎖には口輪筋訓練などを用い、食道入口部を拡張するバルーン訓練では改善しません。
c.喉頭挙上
誤り。喉頭挙上を高める訓練として頭部挙上訓練や開口訓練などを用います。
d.声門閉鎖
誤り。声門閉鎖の改善にはプッシング訓練や息こらえ嚥下などを検討します。
e.食道入口部開大
正しい。バルーン拡張訓練は輪状咽頭部を拡張し、食道入口部の開大を改善します。
覚えるポイント
- バルーン拡張訓練の標的は食道入口部です。
- 梨状窩残留や嚥下後誤嚥の原因となる開大不全に用います。
- 障害部位を嚥下造影・内視鏡で評価して訓練を選びます。