118B028|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
片麻痺があり、咽頭残留や誤嚥のリスクが高い摂食嚥下障害患者への食事時の指 導で正しいのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c・d
正答
b、c、d
この問題のポイント
片麻痺を伴う摂食嚥下障害では、健側を活用する姿勢調整、残留を減らす複数回嚥下、流速を下げるとろみ付与が重要です。
解説
片側の咽頭機能が低下している場合、体幹の健側を下にする側臥位では、重力を利用して健側へ食塊を導きやすくなります。咽頭残留がある場合は、一口ごとに複数回嚥下して残留を減らします。
液体は流れが速く、嚥下反射が遅れる患者では誤嚥しやすいため、適切な粘度に調整します。摂食ペースは急がせず、一口量と疲労を管理します。
摂食嚥下のポイント
姿勢調整は障害側と健側、食塊の流れ、残留部位を評価して個別に選びます。
選択肢の確認
a.頸部を健側に向ける。
誤り。
片側咽頭麻痺では、一般に頸部を患側へ回旋して患側の咽頭腔を狭め、健側へ食塊を導きます。健側へ向ける記述は適切ではありません。
b.体幹は健側を下にする。
正しい。
健側を下にすることで重力を利用し、機能の保たれた側へ食塊を誘導しやすくなります。
c.複数回嚥下を心がける。
正しい。
複数回嚥下は一回の嚥下で残った食塊を追加嚥下で除去し、咽頭残留からの誤嚥リスクを下げます。
d.液体にはとろみをつける。
正しい。
液体にとろみをつけると流速が遅くなり、口腔・咽頭で制御しやすくなります。
e.ペースを早めて食事時間を短くする。
誤り。
食事ペースを速めると嚥下の準備が間に合わず、残留や誤嚥が増えるおそれがあります。ゆっくり安全に摂取します。
覚えるポイント
- 片側障害では健側を活用する姿勢を選びます。
- 咽頭残留には複数回嚥下が有効です。
- 液体は適切にとろみをつけ、摂取ペースを急がせません。