118A003|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
骨格性下顎前突の特徴はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
骨格性下顎前突では、骨格的な前後的不調和を小さく見せるために、前歯と臼歯に歯槽性代償が生じます。
解説
骨格性下顎前突では、下顎骨が相対的に前方に位置し、側貌は一般にコンケイブタイプになります。
前歯部では、反対咬合を補償するために、上顎前歯は唇側へ、下顎前歯は舌側へ傾斜しやすくなります。臼歯部では骨格的な横的不調和を補償するため、上顎臼歯が頰側傾斜し、下顎臼歯が舌側傾斜することがあります。
ひっかけポイント
骨格の位置と、歯の代償性傾斜は反対方向になることがあります。下顎が前方だからといって、下顎前歯まで唇側へ傾くとは限りません。
選択肢の確認
a.鋏状咬合
誤り。
鋏状咬合は、上顎臼歯が下顎臼歯より著しく頰側に位置し、咬合面がかみ合わない状態です。骨格性下顎前突の代表的特徴ではありません。
b.上顎前歯の舌側傾斜
誤り。
骨格性下顎前突では、前歯部反対咬合を補償するため、上顎前歯は一般に唇側傾斜します。
c.上顎臼歯の頰側傾斜
正しい。
骨格的な横的不調和を補償する歯槽性代償として、上顎臼歯は頰側へ傾斜しやすくなります。
d.下顎前歯の唇側傾斜
誤り。
下顎前歯は、骨格性下顎前突を補償するため舌側傾斜しやすくなります。
e.コンベックスタイプの側貌
誤り。
骨格性下顎前突では、一般に中顔面に対して下顎が前方にみえるコンケイブタイプの側貌になります。
覚えるポイント
- 骨格性下顎前突の側貌はコンケイブタイプです。
- 前歯の代償は、上顎前歯の唇側傾斜と下顎前歯の舌側傾斜です。
- 臼歯部では上顎臼歯の頰側傾斜がみられます。