117D022|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
ヘモグロビンの酸素解離曲線を右方移動させる因子はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・d・e
正答
b、d、e
この問題のポイント
酸素解離曲線の右方移動は、ヘモグロビンの酸素親和性が低下し、末梢組織へ酸素を放しやすくなる変化です。
解説
右方移動を起こす代表因子は、体温上昇、PCO2上昇、pH低下、2,3-DPG増加です。運動中の組織では熱と二酸化炭素が増え、酸性に傾くため、酸素放出が促進されます。
反対に、低体温、PCO2低下、pH上昇、2,3-DPG低下は左方移動を起こし、酸素親和性を高めます。
選択肢の確認
a.pH の上昇
誤り。pHの上昇は酸素親和性を高め、曲線を左方移動させます。右方移動はpH低下で起こります。
b.体温の上昇
正しい。体温上昇はヘモグロビンから組織への酸素放出を促し、右方移動させます。
c.ヘモグロビン濃度の増加
誤り。ヘモグロビン濃度は血液の酸素運搬量に影響しますが、酸素親和性を示す曲線の代表的移動因子ではありません。
d.二酸化炭素分圧〈PCO2〉の上昇
正しい。PCO2上昇はBohr効果により酸素親和性を低下させ、右方移動させます。
e.2,3-ジホスホグリセリン酸〈2,3-DPG〉の増加
正しい。2,3-DPG増加は脱酸素ヘモグロビンを安定化し、酸素放出を促進します。
覚えるポイント
- 右方移動は酸素を組織へ放しやすい。
- 右方移動は高温、高CO2、低pH、高2,3-DPG。
- pH上昇は左方移動。