117D004|第117回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
ワルファリンカリウムの薬理作用を増強するのはどれか。1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
ワルファリンは薬物相互作用が多く、代謝阻害によって作用が増強するとPT-INR上昇と出血リスク増大を生じます。
解説
ワルファリンは主に肝薬物代謝酵素で代謝されます。ミコナゾールはその代謝を強く阻害し、ワルファリンの血中濃度と抗凝固作用を増強します。併用時には出血、皮下出血、抜歯後出血などに注意が必要です。
一方、リファンピシンやカルバマゼピンは薬物代謝酵素を誘導し、一般にワルファリン作用を低下させる方向に働きます。歯科で抗真菌薬を処方するときは、ワルファリン服用の有無を必ず確認します。
全身管理上の注意点
ワルファリン服用患者では自己判断で休薬させず、処置の侵襲度、PT-INR、局所止血の可否を踏まえて対応します。
選択肢の確認
a.アシクロビル
誤り。アシクロビルは本問でワルファリン作用を代表的に強く増強する薬物ではありません。
b.アザチオプリン
誤り。アザチオプリンは免疫抑制薬であり、ワルファリン作用増強の代表的組合せではありません。
c.カルバマゼピン
誤り。カルバマゼピンは肝薬物代謝酵素を誘導し、ワルファリン作用を弱める方向に働きます。
d.リファンピシン
誤り。リファンピシンも強い酵素誘導薬で、ワルファリンの代謝を促進して作用を低下させます。
e.ミコナゾール硝酸塩
正しい。ミコナゾール硝酸塩はワルファリン代謝を阻害し、抗凝固作用を増強します。
覚えるポイント
- ワルファリンとミコナゾールの併用は重要な相互作用。
- 作用増強ではPT-INR上昇と出血に注意する。
- 抗真菌薬処方前に抗凝固薬の服用歴を確認する。