117C031|第117回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科公衆衛生・予防歯科
輸血について正しいのはどれか。1 つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
輸血製剤は、補充する血液成分、保存期間、免疫学的副作用を分けて理解します。
解説
自己血輸血では患者自身の血液を用いるため、供血者リンパ球が患者組織を攻撃する輸血後移植片対宿主病〈GVHD〉を防ぐことができます。また、同種血による同種免疫や感染症伝播のリスクも低減できます。
ただし採血・保存・投与の管理は必要です。赤血球輸血ではABO・Rh血液型、不規則抗体スクリーニング、交差適合試験などを行い、安全性を確認します。
選択肢の確認
a.血小板濃厚液はHb 上昇が期待できる。
誤り。
血小板濃厚液は血小板数を補い止血機能を改善する製剤で、Hbを上昇させる目的ではありません。
b.新鮮凍結血漿は感染を避けることができる。
誤り。
新鮮凍結血漿は凝固因子を補充しますが、ヒト血液由来製剤であり感染リスクを完全にはゼロにできません。
c.赤血球液の有効期間は採血後1 年間である。
誤り。
赤血球液の有効期間は製剤と保存条件で定められ、採血後1年間ではありません。
d.自己血輸血はGVHD を防止することができる。
正しい。
自己血には他人由来の免疫担当リンパ球が含まれないため、輸血後GVHDを防止できます。
e.赤血球輸血は不規則抗体のスクリーニングを省略できる。
誤り。
赤血球輸血前には不規則抗体スクリーニングなどの免疫血液学的検査が必要です。
覚えるポイント
- 赤血球製剤は酸素運搬能、血小板製剤は一次止血を補う。
- 新鮮凍結血漿は凝固因子補充に用いる。
- 自己血輸血は輸血後GVHDを防止できる。