117A013|第117回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
神経と障害時に生じる病態の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
脳神経の枝が運ぶ機能を整理し、障害症状と正しく結び付ける問題です。鼓索神経は舌前方3分の2の味覚を伝えます。
解説
鼓索神経は顔面神経の枝で、中耳腔を通過した後に舌神経へ合流します。舌前方3分の2の味覚線維と、顎下腺・舌下腺への副交感神経節前線維を運ぶため、障害すると味覚障害や唾液分泌低下が起こり得ます。
感覚、運動、平衡、聴覚、鼻咽腔閉鎖など、各神経が担う機能を分けて覚えます。
選択肢の確認
a.眼窩下神経 眼 振
誤り。
眼窩下神経は三叉神経第2枝の知覚枝で、眼振を生じさせる平衡系の神経ではありません。
b.舌神経 流 涎
誤り。
舌神経障害では舌前方3分の2の一般知覚低下が中心です。流涎は口唇閉鎖不全や嚥下障害などでみられ、典型的対応ではありません。
c.鼓索神経 味覚障害
正しい。
鼓索神経は舌前方3分の2の味覚を伝えるため、障害すると味覚障害が生じます。
d.前庭神経 難 聴
誤り。
前庭神経障害ではめまい、平衡障害、眼振がみられます。難聴は主に蝸牛神経障害で生じます。
e.下喉頭神経 開鼻声
誤り。
下喉頭神経〈反回神経〉障害では声帯麻痺による嗄声などがみられます。開鼻声は鼻咽腔閉鎖不全で生じます。
覚えるポイント
- 鼓索神経:舌前方3分の2の味覚、顎下腺・舌下腺の分泌。
- 前庭神経:平衡・眼振、蝸牛神経:聴覚。
- 反回神経障害は嗄声、鼻咽腔閉鎖不全は開鼻声です。