116D084第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床保存修復学

窩洞形態による修復物保持の模式図を示す。 黒い矢印が示す形態の脱出力に対する効果で正しいのはどれか。1 つ選べ。

116D084の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

窩洞の保持形態では、修復物が脱出方向へ動こうとしたとき、歯質形態が機械的に引っ掛かって移動を阻止する作用を判定します。

解説

模式図の黒い矢印は、修復物の一部が歯質のアンダーカット状形態へ入り、脱出力に対して機械的にロックされることを示します。この作用は拘止効力です。

ひっかけポイント
接着効力は接着材による化学的・微小機械的結合です。拘止効力は窩洞形態そのものによる脱出阻止であり、別の概念です。

画像の確認

実画像では、灰色の修復物が歯質内の局所的なアンダーカットへ張り出し、黒矢印は脱出方向と反対側でその張り出しが歯質に引っ掛かる部位を示している。窩洞形態そのものが修復物の脱出を機械的に阻止する作用なので、拘止効力に該当する。

選択肢の確認

a.安定効力
誤り。安定効力は側方・回転方向の変位に対する安定性を表し、図の脱出方向への機械的ロックとは異なります。

b.嵌合効力
誤り。嵌合効力は修復物と窩洞が適合してかみ合う効果を指しますが、黒矢印部のアンダーカットによる脱出阻止を最も適切に表しません。

c.拘止効力
正しい。アンダーカット形態が修復物の脱出を機械的に阻止するため、拘止効力です。

d.接着効力
誤り。接着効力は接着材と歯質・修復物間の結合による保持です。

e.把持効力
誤り。把持効力は相対する壁面などによる把持に関係しますが、図示された局所的アンダーカットの効果ではありません。

覚えるポイント

  • 拘止効力は形態的な引っ掛かりによる脱出阻止です。
  • 接着効力は材料間の結合です。
  • 脱出方向と黒矢印部の形態を対応させます。

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