116D071|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
脳梗塞の既往がある患者に対して行った検査の写真(別冊No. 25)を別に示す。 検査結果に最も関連しているのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
提示された検査は、発声時の鼻咽腔閉鎖を確認し、軟口蓋の挙上機能を評価するものです。
解説
鼻孔付近に鏡などを置き、発声時の呼気漏出や曇りをみる検査では、鼻咽腔閉鎖機能が評価されます。軟口蓋を挙上して咽頭後壁へ近づける主働筋は口蓋帆挙筋です。
脳梗塞後には、口蓋帆挙筋を含む軟口蓋・咽頭筋群の麻痺によって開鼻声、鼻腔への食物逆流、鼻咽腔閉鎖不全を生じることがあります。
画像の確認
実画像では、鼻孔下に同心円目盛の付いた鏡面を置き、鼻から漏れる呼気による曇りの範囲をみる検査を行っている。この結果は発声・呼気時の鼻咽腔閉鎖と軟口蓋挙上を反映するため、選択肢では口蓋帆挙筋が最も関連する。
選択肢の確認
a.口輪筋
誤り。口輪筋は口唇閉鎖に関与し、鼻咽腔閉鎖の中心筋ではありません。
b.側頭筋
誤り。側頭筋は下顎挙上・後退に関与する咀嚼筋です。
c.顎舌骨筋
誤り。顎舌骨筋は口底を挙上し、嚥下初期に関与します。
d.外側翼突筋
誤り。外側翼突筋は下顎頭・関節円板の前方運動や開口に関与します。
e.口蓋帆挙筋
正しい。口蓋帆挙筋は軟口蓋を挙上し、発声・嚥下時の鼻咽腔閉鎖に重要です。
覚えるポイント
- 鼻咽腔閉鎖の主働筋は口蓋帆挙筋です。
- 機能低下では開鼻声や鼻腔逆流が起こります。
- 口唇閉鎖と軟口蓋挙上を区別します。