116D066|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
顔面外傷を伴う救急患者において頭蓋底骨折が疑われるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
頭蓋底骨折では、髄膜や乳突部周囲へ及ぶ骨折を示す特徴的徴候を探します。
解説
頭蓋底骨折では硬膜損傷により鼻・耳から髄液漏を生じることがあります。また、乳様突起部の皮下出血であるBattle徴候は中頭蓋窩・後頭蓋窩骨折を示唆します。
髄液漏が疑われる場合は、鼻腔・外耳道へ器具を不用意に挿入せず、脳神経外科を含む緊急評価が必要です。
選択肢の確認
a.髄液漏
正しい。髄液漏は頭蓋底骨折に伴う硬膜損傷を示唆する重要所見です。
b.Bell 現象
誤り。Bell 現象は閉眼時に眼球が上転する生理的現象で、頭蓋底骨折の徴候ではありません。
c.Battle 徴候
正しい。Battle 徴候は乳様突起部の皮下出血で、頭蓋底骨折を疑う所見です。
d.Vincent 症状
誤り。Vincent 症状は下歯槽神経障害による下唇・オトガイ部の知覚異常で、下顎骨病変などでみられます。
e.ホルネル症候群
誤り。ホルネル症候群は交感神経障害による縮瞳、眼瞼下垂、発汗低下などです。
覚えるポイント
- 髄液漏とBattle徴候は頭蓋底骨折の重要所見です。
- 髄液鼻漏・耳漏では感染と気道管理に注意します。
- Vincent症状は下歯槽神経領域の知覚障害です。